「やる気スイッチを探して──“見返してやる”が原動力だった頃」
子供のやる気スイッチがどこかに落ちてないかなーと思い、「ドラゴン桜2」を図書館で借りました。
最初のシリーズは読んだこともあり、ドラマも観ていましたが、「2」は今回が初めて。
マンガの中で桜木先生が
「勉強とは怒りだ!」
「あいつを見返してやる!」
「怒りは力の源だ!」
というセリフを言うシーンがあり、ふと、ある人の顔が浮かびました。
それは、高校3年のときの担任の先生。
50代後半くらいの女性の国語教師でした。
当時の私は、ほとんど勉強もしていないのに「地方の国立くらいならどこか受かるんじゃね?」とお気楽に考えていました。
D判定ばかりなのに、たまたま1回出たB判定を「これが本当の実力だ」と勘違いしていました(笑)
そして秋か冬かの面談で、冷静に考えれば合格が難しい大学を第一志望と伝えたとき、その先生は「フッ」と鼻で笑いました。
あの瞬間の、「バカにされた」「見返してやる
」という感情は今でも覚えています。
結局その年は間に合いませんでしたが、浪人してからその時の悔しさを思い出して、本気で勉強しました。
結果的に、当時の第一志望よりもずっと難関の大学に合格。
途中からはもう、担任を見返したいという気持ちよりも、「成績が上がるのが面白い!」という感覚が勝っていました。
でも、今思うと──
あの先生の一言がなければ、あそこまで頑張ることもなかったかもしれません。
あの時は「ドリームキラーで最低」と思っていた先生に、今では少しだけ感謝しています。
人生って不思議ですね