【感情の暴走にご注意】ニュースを見たとき、あなたはどう反応してる?
ある日の夕方、テレビから流れるニュースを見て、ついこんな言葉が口をついて出た。
「信じられん!こんなやつ◯ねばいいのに!」
もちろん、誰かが重大な事件を起こしたニュース。被害者がいて、加害者がいて、社会に衝撃が走る。
そんな僕の言葉を聞いて、隣にいた妻がぽつりと一言。
「何かあったんかね。家族は可哀想じゃね」
……え?なんで加害者の家族のことを心配してるの?僕の中では「悪いことしたやつ=地獄に落ちろ」ぐらいの感情になってるのに。
「いやいや、可哀想じゃないよ。被害者が可哀想で、加害者は自業自得よ」と、少し不機嫌になってしまった。
でも、その日の夜。ふと、昔のことを思い出した。
あれは、兵庫県知事のニュースが話題になっていた時のこと。
最初は「なんてひどい知事なんだ!」と憤っていた僕が、少し後に「これはマスコミに踊らされてただけかもな……
」と手のひら返し。
結局、後から出てくる情報によって、自分の見方が180度変わることなんてよくある話。
あの時の僕も、感情で先走ってたなと反省。
感情のままに怒る前に、少し立ち止まろう
ニュースって、「誰が悪いか」「誰がかわいそうか」を瞬時に判断させようとしてくる。
でも、ほんの一部の情報だけで全体像は見えないし、真実はもっと複雑だったりする。
もちろん、許されない事件はたくさんあるし、被害者の気持ちに寄り添うのは大切。
でも、だからこそ、自分の感情が煽られていないか?誰かの言葉や映像に踊らされていないか?一度冷静になることも、同じくらい大切なんじゃないかと思う。
あの時の妻の「家族は可哀想じゃね」という一言は、加害者を擁護してるんじゃなくて、「一つの出来事にもいろんな人の立場があるよね」という視点を思い出させてくれたのかもしれない。
おわりに:正義感より、冷静さを持ちたい
「怒ること=正しいこと」と思ってた自分がいたけど、それが時には誰かを傷つけたり、自分自身の視野を狭めてしまうこともある。
感情を持つのは人間として自然なこと。でも、振り回されすぎないようにしたい。
次にニュースを見たときは、深呼吸して、冷静に一歩引いてみよう。
たぶんそのほうが、自分の心にもやさしい