こん〇〇は。支出最適化大好き夫です。 お得情報や投資に興味ない妻と子供2人の4人家族です。
先日読んだ本について。
「未婚と少子化」
日本は少子化対策と言いながら、子育て支援対策をしていて、実は政策が的外れという感じの指摘でした。←雑な感想
私も20年以上前から、非正規雇用(不安定で低い収入)と就職氷河期が未婚の増加の最大の原因で、そのせいで少子化が決定的になったと思っているため、納得できる内容が多かったです。
その中で、印象深い内容があったので、備忘録として引用させていただきます。
結婚したくてもできないのか、結婚したくないのか
繰り返すが、少子化対策の重要な鍵の一つは結婚にある。では、なぜ結婚は減ってきたのだろうか。
ここで、次のような疑問を持つ人が多いだろう。すなわち、 今の若い人は「結婚したくてもできない」のか、それとも「結婚したくない」人が増えているのか、という問い である。
実は、この問いに答えるのはそうとう難しい。そもそも、この問いは成立するのだろうか。 するとすれば、どういう情報あるいはデータがあれば「答え」がわかるのだろうか。
たとえば、「結婚はしてもいいんだけど、あまり条件のよい相手も見つからなさそうだし、 今は結婚したくないかな」 といった考え方の人はたくさんいそうだ。ではこの人は、右記の問いならば「結婚したい」のだろうか、それとも「結婚したくない」のだろうか。
もっと極端な例を考えてみよう。次のように質問したらどうだろうか。 「あなたは、以下のような人と現在交際しているとします。ルックスは上々、年収3000万円、仕事は安定しています。家事や育児は完璧にこなしてくれます。性格も優しく思いやりがあり、あなたを大事にしてくれます。数年間付き合ってきて、相性もよさそうです。この人があなたとぜひ一緒になりたいと思っています。あなたはこの人と結婚したいですか」。
自分の主義として「結婚をしたくない」人がいるとすれば、このような絶好の条件でも 「結婚はしない」と考えている人のことであろう。 右記の例は極端だが、よい条件があったとしても結婚はしたくないと考えている人こそが「結婚はしたくない」人だ、という考え方もありうる。この基準を採用すれば、「結婚したくない」と考えている人の割合はかなり少なくなるのではないだろうか。
このような基準で行われた調査は、日本では私が知る限り存在しない。なぜなら、「よい条件」をどのように設定するかで回答が変わるため、再現性の小さいデータになってしまうからである。何がよい条件なのかは時代によっても変化するため、時代を通じた比較も難しくなってしまう。
確かに!

こんな好条件でも結婚しない人は確かに少ないでしょうね。
結婚するのもしないのも、子供を産むのも産まないのも個人の自由ですが、本気で少子化対策をするのか、それとも諦めて労働力は移民に頼るのか、将来の日本をどんな国にデザインしたいのか、考えさせられる一冊でした
