9月の4年生クラスの実験テーマは、「酸素と二酸化炭素」でした。 

 

はじめに、酸素と二酸化炭素はどういう気体か、という話をしました。 

どちらも私たち人間が生きていくのに必要な気体です。二酸化炭素は地球温暖化の原因という悪いイメージがありますが、実は植物が光合成をするのに欠かせません。私たちは光合成で作られた栄養分を食べて生きているので、二酸化炭素が必要なのです。 

 

ここでクイズビックリマーク 

空気中に、酸素と二酸化炭素はどのくらいの割合で含まれるでしょう?

 

「30%くらいかな……」 

 

なかなかいい線ですOK 

答えは、酸素21%、二酸化炭素0.04%。 

二酸化炭素は意外なほど少ないですね。空気の大半(78%)は窒素という気体です。 

 

では、ここからは、酸素・二酸化炭素を作って性質を調べていきましょう。 

 

二酸化炭素は、石灰岩に“封印”されています。 

 

石灰岩に触ってみると、 

「なんか粉っぽい」「ツルツルしてる」 

 

普通の石とはちょっと違いますね。 

貝殻や卵のカラと同じ「炭酸カルシウム」でできている特別な岩石です。 

 

石灰岩に「酸」をかけると、溶けて二酸化炭素が発生します。 

酸というのは酸っぱい液体のことで、BTB溶液を緑色から黄色に変化させる性質があります。(ちなみに、酸の反対のアルカリは、BTB溶液を青色に変化させます。) 

 

石灰岩にいろいろな酸をかけて、溶けるかどうか調べてみました。 

酢、レモン汁、クエン酸は、いずれもわずかに溶けて、二酸化炭素の泡がプツプツ見えました。塩酸をかけると、シューシューダッシュと音がするほど激しく泡を出して溶けました。 

 

       

 

この泡(二酸化炭素)を集めるにはどうしたらいいでしょう? 

 

「フタをしておいて、溶かせばいいんじゃない?」 

 

その通りビックリマーク

 

それができる気体発生装置という便利な実験器具があります。 

三角フラスコに石灰岩を入れ、上から塩酸を注ぐと、発生した二酸化炭素がゴムチューブから出てくるので、それを集気ビンに入れます。 

 

 

 

二酸化炭素の入ったビンに少量の水とBTB溶液を入れて振ると、黄色になりました。 

これは、二酸化炭素が水に溶けて「炭酸」になったからです。 

 

 

もう1本のビンに石灰水を少し入れて振ると、白く濁りました。 

 

 

この反応は、二酸化炭素の特徴のひとつです。 

 

また、燃えているロウソクをビンに差し込むと、すぐに火が消えてしまいます。 

二酸化炭素には、物を燃やす働きはないことがわかりました。 

 

次は、酸素の実験です。 

酸素は、オキシドール(別名:過酸化水素水)を触媒に触れさせて発生させます。今回使った触媒は二酸化マンガンの粒。 

 

「黒くてゴツゴツ!」「持つと、意外と軽いよ」 

 

触った指は真っ黒です。 

 

二酸化炭素と違って水に溶けにくい酸素は、水の中で集めました。(水上置換法) 

水中でさかさまにしたビンの中に、ゴムチューブから出てきた酸素の泡を溜めていきます。水の中でフタをしっかり押さえてひっくり返すと、酸素のいっぱいのビンが完成! 

 

酸素と水少量が入ったビンにBTB溶液や石灰水を入れて振っても、変化はありません。 

燃えているロウソクを差し込むと……炎炎が明るく大きくなって、激しく燃えました。 

 

 

「すごい! ロウソクがこんなに短くなっちゃった」 

 

燃やしたあとでもう一度ビンを振ってみると、BTB溶液は見る間に黄色に変わりました。(鮮やかな変化に、「魔法みたい……!」という声。) 

 

そして、石灰水は白く濁りました。つまり、二酸化炭素ができたことがわかりました拍手 

 

身近な酸素・二酸化炭素も、このようにいろいろな性質を持っています。 

さまざまな化学反応を使って、それを調べることができましたウインク