11月の6年生クラスの実験テーマは、「鶏の解剖①(手羽先等)」でした。 

 

鳥を解剖して体のつくりやしくみを学ぶシリーズの1回目は、パーツ別に解剖できる部分を使って、解剖をしました。 

はじめに、手羽先を解剖して、筋肉が骨格を動かすしくみを調べました。 

 

まず外観をスケッチしたところで、質問。 

 

「手羽先は、ヒトの体で言うとどの部分だと思う?」 

「……腕?」 

「ひじから先、かな」 

 

その通り。先の方の動く部分が手のひら、小さな突起は親指に当たります。 

いわゆる“鳥肌”のブツブツは、羽が刺さっていた跡。 

ちなみに羽は、ヒトの毛に当たるものです。 

 

次はいよいよ、皮をはがして筋肉と骨を観察します。 

 

 

 

皮を引っ張りながら、筋肉との間の薄い膜を解剖バサミで切っていく地道な作業。 

ようやく皮が取れると、2本の骨のまわりに何本もの筋肉がびっしり並んでいました。 

 

関節の外側には、白いテープのような「腱」。 

この腱につながる筋肉を引っ張っぱると…… 

 

           

 

「あ、動いた!」 

 

関節が動いて、先の部分がピョンと伸びました。 

関節の内側の腱の筋肉を引っ張ると、今度は伸びた部分が曲がります。 

このように、外側と内側の筋肉・腱がセットで関節を動かしていることがわかりました。 

 

鶏の足の腱を引っ張って、指を動かすことにもチャレンジしました。

 

            

 

続いては、骨の観察。 

 

骨は白いけれど、中は何色でしょう? 

「白……?」 

 

実際に切ってみると、血のような赤色。 

 

 

血液は、骨の中の「骨髄」で作られているからです。 

 

骨と言えばカルシウムですが、実はタンパク質(コラーゲン)も欠かせない成分。 

試しに、水酸化ナトリウム水溶液に浸けてコラーゲン部分を溶かした骨を指でつぶしてみると、ボロボロにくずれてしまいました。 

 

  

 

反対に、塩酸に浸けてカルシウム分を溶かした骨は、ゴムのようにグニャグニャ。 

両方の成分があってはじめて、頑丈な骨になることが実感できました。 

 

次は、心臓の解剖。 

 

アジの解剖で見た魚の心臓はシンプルな1心房1心室でしたが、鳥類の心臓は哺乳類と同様に、最も進化した2心房2心室です。 

 

鶏の心臓(ハツとして売られています)を上から観察すると、4つの穴が見えます。 

それぞれの穴に爪楊枝を差し込んでおいて解剖バサミで切り開くと…… 

4つの室を通って血液が流れる道筋がわかりました。 

 

      

 

最後は、脳の解剖に挑戦。 

 

ドッグフードとして売られている鶏の頭の水煮を使います。 

頭蓋骨をそっと取り除くと、小さな木の実のような脳が現れました。 

脳の下には、視神経がクロスしている様子もわかります。 

 

視神経がついたままの状態で脳を取り出す難しい作業も、みんな頑張って成功! 

 

     

 

大脳・中脳・小脳や延髄などをしっかり観察し、スケッチできました。 

 

 

身近に手に入る材料を使って、体のつくりの神秘に迫った実験でした音譜

(次回は、いよいよ丸鶏の解剖!)