新年度がスタートしました。

 

桜が終わり、景色が新緑に染まり始めるこの時期、足元を見ると、雑草たちが色とりどりの花を咲かせています。

おちゃのこサイエンスの新入生(小3)は、毎年、その雑草を観察することから実験を開始します。

 

実験台の上に所狭しと並んだ雑草を手に取って、「タンポポ、知ってる!」「これも見たことある!」と歓声を上げる子供たち。小さなカタバミから巨大なノゲシまで、また、地味なスズメノカタビラから鮮やかなオレンジ色のナガミヒナゲシまで、大きさも形も千差万別です。

 

 

その中から、まずは好きなものを一つ選んでスケッチします。(写生やデッサンとは違う、“理科の”スケッチのしかたをここでしっかり学びます。)

細部までよく観察した、素晴らしいスケッチが描きあがりました。

 

 

図鑑やネットで名前を調べて書き込んだら、ほかの雑草たちの名前も調べてみます。「あった! ハルジオンって言うんだ」「これは、えーと、オニタビラコ?」 そう、漢字で書くと鬼田平子。“スゴい(茎が伸びた)ぺったんこ草”って意味だよ、なんて話もしました。

 

ここで、個性豊かな雑草たちをじっくり観察してわかったことを考察します。

相違点、共通点というキーワードで考えた結果……

 

「植物は、(大きさ・形・数・つき方などは違っても)必ず根・茎・葉・花が“ある”。」

なぜなら、それぞれ大切な役割を持っているから。

 

例えば、花は、人間にとっては目を楽しませてくれるものですが、植物自身にとっては、「種を作って仲間を増やす」という役割を果たすものなのです。

 

ところで、雑草以上に身近な植物といえば、野菜ですね。

野菜も植物だから、元々は根・茎・葉・花がちゃんとあったはずです。私たちが食べているのは、そのどこか一部だけ。

 

では、日頃食べている野菜が、植物の体の「どの部分」なのか、クイズにチャレンジ! 本物の野菜を手に取って、「ナスは実だよねえ?」「おいもは土に埋まっているから……根?」とにぎやかに相談しながら模造紙に並べていく子供たち。

 

 

答え合わせをすると、ビックリするような結果が待っていましたが、畑で育っている様子の写真を見たり、野菜を切って断面を見たりして、ナルホド~と納得。
最後は、切った真っ赤なトマトを頬張りながら解散となりました。
 

「植物の体」のことを、実物にたっぷり触れながら学んだ、春の一日でした。