中国茶を楽しむワークショプ 後半 | Tea Garden kunitachi by LochanTeaJapan

Tea Garden kunitachi by LochanTeaJapan

「紅茶とお茶のお店」

中国茶を楽しむワークショップ ~もえぎさんにて~


今回 私がこのワークショップでは、

台湾の在住のフランス人、ステファンから学んだこともおりまぜて、

色々とご紹介しました。。


彼は台湾人の奥様と結婚して家族とともに台湾在住 

20年以上 お茶に携わっている”Teaマイスター”

台湾発 欧米をはじめ 世界中に中国茶を紹介&販売している。


今回のワークショプでは、私が感動した魅力を、

実際に香って 触って まるごとみなさんにお伝えしました。

IMG_20150901_132847.jpg

中国茶の楽しみは、何と言っても時間をかけてお茶を育てる楽しみ。

エイジング

ゆっくりと熟成したお茶は、香りがふくよかに甘みをおびてくるので

その香りが口の小さい壺いっぱいにこもると、中はまるでお花畑。

ふたを開けるたびに幸せです。


そして、ミニチュアみたいにかわいらしい急須や 

おちょこのように小ぶりなカップを使うところも楽しい!


風味が強いから、小さくても満足感は大きいです。


下の写真は

日本製の急須 人間国宝 13代今泉今右衛門の作品

(縁あって 私の所に来ました)


IMG_20150901_093955~2.jpg  



阿里山のお茶からスタートして

風味と香りの合うFOODについて話し合いながら

ワークショップを進めていきました。


IMG_20150901_100510~2.jpg

●阿里山茶

すっきりと 澄んだ風味の阿里山のお茶は

ドライりんごの甘さや

タピオカ黒蜜の甘さが良く合うようです


●宜蘭で見つけた紅玉紅茶は 甘さのなかにメンソールのような

刺激的な香りを含むので、ゴーダチーズが良く合います

まるで赤ワインのように強い渋みと、鼻に抜ける香りのバランスが良いのです。


この紅玉紅茶は 手摘み&手もみで作られた特製茶。

茶畑の生産者から直接譲っていただき、台湾から持ち帰りました。

みなさんと味わえてよかった!

次の

●梨山茶は

標高の高いところで育ったお茶特有の、清らかなお茶ですが、

ボディーの強さもあって、辛口のワインのよう。

甘い黄粉のような豆を固めたお菓子と よく合いました。


●茉莉花烏龍茶 杉林渓高山茶 は、ジャスミンの花で丹念に香り付けした

華やかなお茶。これにはミカンピールがぴったり

他には、ココナッツの甘さともよく合います。

ピーナッツとごまを雨で固めたお菓子とも、相性抜群です。


このジャスミンは、職人が特別に香りづけしたもの。

通常は1~2回のこの工程を、なんと9回も行い丁寧に作ったお茶。

お湯を注ぐと むせる様な強い甘さがのぼります。、

特別のお茶でなければ感じられないこの香りを受けて

大切に頂こう!と思いました。


中国茶は、飲み進むごとに 1煎目 2煎目~ と風味が変わります。

風味というよりも、味と香りのバランスが変化するのです。

良いお茶なら10煎も飲むことができる経過の中で

香りが強いのは 最初のほう

だんだんと香りが弱まり 風味が風味が際立ってきます

そのあとで、味と香りが弱まっていきつつも、その奥にある

複雑な風味を見つけられたら 嬉しい気持ちになります。


そして、

FOODとのペアリングは

お茶の持つ特徴を引き出してくれる=強めてくれるFOODを探すこと


ワークショップにご参加くださった皆さんと

一緒にFOODを味わいながら お茶を飲み進めて

感想を言い合っている中で 新しい発見があることも多々。

そんなところがお茶のワークショップの楽しみです。

すっきり お口をきれいに流すことだけが お茶の役目ではありません。


喉の渇きをいやすためのペットボトルとは違った

個性や作り手の思いを味わうお茶の楽しみを

これからもお伝えしていきたいと思います。