5月31日(日)に文学散歩が行われました!
今年はお天気がよく、気温も高い中のお散歩となったようですが、楽しく回れたようです。
係の方がレポートを書いてくれたので、ご覧ください。
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5月31日日曜日、2026年度の文学散歩が行われました。今年は両国周辺を巡るコースです。朝から快晴で昼過ぎの集合でしたが、日差しが強く、皆日焼け対策に勤しんでいました。今回の文学散歩には石井先生と谷口先生にご参加いただきました。
江戸東京博物館
江戸東京の歴史と文化を振り返り、未来の都市と生活を考える場として平成5年(1993)年3月に江戸東京博物館は開館しました。
江戸特有の美意識‐「粋 いき」‐に焦点を当て、江戸東京の歴史と文化の魅力を国内外を問わずたくさんの観覧者に学び、楽しんでもらう「賑わい」を目指すころで都市史の専門博物館としての役割を果たそうとしています。2022(令和4)年4月1日から約4年間の長期休館を得て、2026(令和8)年3月31日にリニューアルオープンしています。以前よりパワーアップした技術による展示や仕掛けを楽しむことができます。
リニューアルオープンしたてということもあり混雑していましたが、充分な広さのおかげで江戸・東京の歴史や文化について詳しく学ぶことができました。
墨田区立両国公園
墨田区における歴史文化公園として2015(平成27)年に整備された公園です。
墨田区で生まれ、江戸時代末期から明治初期にかけて活躍した「勝海舟」についてより深く親しみ、学べる公園として勝海舟生誕の碑や展示パネルが設置されています。また、関東大震災時の反省・対応として設置された震災小公園としての機能も認められており、震災復興のシンボルとなるとともに、都市公園・児童公園のモデルとなっています。
休憩として用いさせていただきましたが、勝海舟の歴史を学んだり、記念の椅子に座ったり、ベンチに座ってアイスを食べたりと各々親交を深める機会となりました。
芥川龍之介生育の地・芥川龍之介文学碑
芥川龍之介は1892年墨田区に生まれた日本を代表する文学者です。代表作として『羅生門』や『地獄変』、『或阿呆の一生』などがあり、1935(昭和10)年に彼の功績を記念して「芥川賞」が作られました。
墨田区には芥川龍之介に関する文学スポットが2つあり、それは芥川龍之介生育の地と文学碑です。
生育の地は彼が引き取られ、養育された芥川家のあったとされる場所に看板が立てられています。まだ生後幼いときに母が発狂するという不運に見舞われた彼でしたが、芥川家にたいそう可愛がられ、青年期まではそこで過ごしました。
また、文学碑は平成2(1990)年に彼の出身校である両国小学校(かつての江東尋常小学校)の北西角に、創立150周年と文化都市づくりの一環として建立されました。碑面には『杜子春』の一節が刻まれ、小学校という点から児童文学である本作品が選ばれました。
どちらも決して大きな碑ではありませんでしたが、芥川龍之介のゆかりの地としての歴史を感じたり、写真を撮ったりしました。
吉良邸跡
吉良邸跡(本所松坂町公園)は江戸元禄期の高家肝煎吉良家の当主であった、吉良上野介(吉良義央)が引退後に暮らした邸宅の跡地であると同時に、「吉良邸討ち入り」の現場となっています。
「吉良邸討ち入り」とは赤穂事件における一連の騒動の1つであり、赤穂藩藩主浅野内匠頭が吉良上野介を日本刀で切りつけたことによって改易させられた赤穂藩の家臣たちがその後の対応に不満を持ったことにより、彼ら赤穂浪士による吉良邸への仇討ちが行われ、吉良上野介をはじめとして20人余りが討たれた殺傷事件を指します。
その後、仇討ちを行った赤穂浪士は全員切腹を言い渡されましたが、藩主のために仇討ちを行ったその姿は江戸の人々に感銘を与え、浮世絵が制作されたり、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」のモデルとなったりしました。
日本史であまり詳しく扱われない「赤穂事件」についてきちんとした知識を得るとともに、江戸時代の住居の構造を理解したり、歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』に思いをはせることができました。
回向院
回向院は本所両国を象徴する寺院であり、1657(明暦3)年の明暦の大火後、保科正之の指示によって死者埋葬を行ったことが今の諸総山無縁寺回向院の始まりとなっています。
回向院の中には本尊に鎮座する阿弥陀如来や塩地蔵を代表とした名所がたくさんありますが、その中でも鼠小僧次郎吉の墓や関東大震災供養墓、力塚などが歴史・文学と大きな関わりを持ち、その歴史を現代まで伝えています。
回向院にて開催されていた浮世絵師「鳥居清長」の特別展を観覧することができ、たくさんの浮世絵や崩し字に触れると同時に、多くの歴史を持つ回向院をお墓を通じて理解することができました。
2026年度の文学散歩は以上で終了となりました。半日という短い時間でしたが、江戸東京博物館を中心に両国周辺の場所を見て回ることができて、充実した時間となりました。日差しがたくさん強い中でもたくさんの人にご参加いただき、大きなトラブルもなく終えることができてとても嬉しく思っています。来年以降の文学散歩も楽しんでいただけると幸いです。
多大なご協力を頂いた先生方、お忙しい中お越しくださった参加者の皆様、ありがとうございました。

