久々に時間ができたので少し農業の話をしよう。▼ビッキ神社 (鮭川村牛潜地内)●ビッキ神社は、田んぼの神様。害虫をたべてくれるからかなと思う。ただ、その害虫は稲作農家からみると害で、この害を無くすために農薬を散布する。現在の農薬は人体には影響ないように研究開発されている。昆虫には害がある。管理農業というべきかも。管理農業が赤とんぼなどの生息域を奪っていることは事実。 また、水も管理されている。農業用水や治水を目的にダムがつくられ水害は減った。しかし、水に含まれるケイ酸も減った。ケイ酸とは、稲などの葉っぱで手が切れたりするガラスのこと。これが病害虫を寄せ付けないバリアになっているのだが、バリアがなくなった稲は弱くなるので農薬を散布するということになる。 さらに、昔は豪雪地帯では田んぼの雪を消すのに灰をまいていた。これはにはマグネシウムなどが含まれる。マグネシウムはリン酸の吸収に欠かせない成分。リン酸とは三大要素で生長に欠かせない成分。多くの農地は、このマグネシウム(苦土ともいう)が不足しているためリン酸が過剰状態で、稲に吸収されないままに土中に存在している。でもリン酸が足りないと思って、リン酸を散布する。管理しようとしているのだ。これも過剰になる。吸収していない稲は病気にも弱い。また農薬を散布する。 植物(稲)の生長に必要な環境を後手後手に対処療法しているにすぎない。不健康な稲からとれるお米はおいしくない。食味を計測すると簡単にわかる。 一方で、谷沿いの小さな区画の水田は、ケイ酸も豊富で、微量元素となるミネラルも豊富。苦土もあるので、稲の生育に必要な成分が自然と供給される。米も旨い。そして、自然環境にも優しい。 農薬を極端に嫌う風潮もある。毒と思っている方もいる。これも問題だ。 農薬を使うことで生産費用が減って安価に生産できるので消費者利益になるという見方をする方もいる。これも自然環境を保全する観点からみると問題だ。 人にも自然環境にも適切な農業が存在してしかるべきなのだと思うが、これを体系立てて実践するには、コンセンサスが得られていない。一般的な管理農業は、リン鉱物が枯渇すれば危機に瀕する。特に黒ボク土(火山灰土)地帯は大変になるだろう。 TPP交渉など経済競争での農業議論もあるし、安全安心が当然という議論もあるし、人々の幸せを、農業を矛盾だらけにしながら成立させようとしているようにみえる。他にも矛盾は多く存在するのだが、割愛する。 さて、どうしたものか。 さしあたり、私たちは、こういった矛盾に配慮した農業を実践しようと思う。3月20日から夏秋いちごの定植をはじめる予定。3月20日は、一粒万倍日だ。先人が長い年月をかけて見出した自然とのかかわり方や人々が幸せになる方式を優先させるほうが、現代の小手先の経済やら農業やらに振り回されるより幸せを感じている43歳の春間近だ。
鮭川の自然 -生物多様性の保全から地域振興へ-
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