レイマリンレーダー その8 (ジンバルマウント取り付け中編) | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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オーシャンセーリングに憧れて。。。
今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

『レイマリンレーダー その7 (ジンバルマウント取り付け前編)』 http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11473691983.html からの続き。。。


左右6本で計12本のリベットが打ち終わり、ホースバンドを外し残りは片方3本で左右合わせてあと6本です。


マウントの影になっているところのリベットを打ち込むために、ボルトを抜いて、
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マウントを振って、

穴開け→リベットにテフジェル塗布→リベットの打ち込みを片側3本一気にやります。

養生テープは下に切り屑が落ちないようにするため。。賢いでしょ?(^O^)/セールやデッキに切り屑が落ちると後が大変だから!


3本終わってから問題発生!!

反対側をやろうと振ったマウントを戻してボルトを差し込んで反対側を同じ要領で作業しようとしたら、ボルトが入らない!!??

ひょっとしてリベットで打ち込むときにマウントベースが動いてベースとマストに隙間ができてた!!??それならもう合わないじゃんヽ((◎д◎ ))ゝ

ボルト穴に集中していたらしばらく気付きませんでしたが、なんと、
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マウントが邪魔して打てなかったリベットを打ったら、そのリベットが邪魔をしてマウントが元の位置に戻らなくなっていました。。。

デザイン悪くない??(@ ̄Д ̄@;)

赤いマジックでマーキングした部分をスタボー側上下、ポート側下だけをリベットの分削らなければいけません。。。なぜポートの上だけリベットの分凹んでるの??(これは鋳型のせいだと思いますが。。。)

削ってから登って合わせ、駄目ならマストの上or降りてきてまた削ってを繰り返し、最後にペイントする手間が増えました。。

クォリティーってこんなもんなの?( ̄_ ̄ i)

この写真、一本目の失敗のリベットの芯棒(マンドレル(シャフト))が見えていますね。(・・。)ゞ

でも、折るためのプライヤーなどは持って上がってきていないので後回しです。次回にでも。。。


とりあえずすべてのリベットは、
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こんな感じで片側9本、左右合わせて18本打ち終わりました。。。

これだけ打ったら最初の一本の不安はもうないでしょう。。。

一度、業者さんの会話で登ってマストの上で6.4mmのリベット打つのは嫌だと聞いたことがありますが、よ~く理解できました!!スプレッダーに足を引っ掛けて体をなんとかホールドできていたとはいえ大変でした(>_<)


お世話になっている業者さんは主にフルクルーでのレース艇に乗られています。なので、レーダーをマストに付けると言ったら『えぇ、そんな邪魔なもの。。。』と言われます。。。レーダーアーチも重くて邪魔だと。。。(・・。)ゞ

でもすぐに『お前の乗り方では必要だよな。。。』と言ってくれます。(=⌒▽⌒=)

ほとんどお決まりの会話ですが(笑)


たまに乗りに来るお世話になっている業者さん、
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フルクルーで頑張りたいときにはこんな感じまでフルクルーがいれば容易に外せるので許してくださいなm(_ _ )m


さー、ここまでできれば今日の仕事はあと一息、素直な僕は取説に従ってベース中央から下219.5mmの位置にケーブルのための穴を開けます。。。素直な僕は。。。


指定は24mmのホールソー!!素直な僕は疑問を抱かずに、素直な僕は高さをマーキングして、
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素直な僕はポンチでセンターマークを付け、


養生テープで切り屑受けを作り、
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素直な僕は穴を開け始めます。。。

しかし、ここまでやってバッテリー切れ。。。6.5mmを18本とこれだけで、リチウムイオンバッテリーとはいえ荷が重かったようです。


パートナーが『充電しようか?』と聞いてくれましたが、作業開始からここまで3時間半。。。

気温は低くかったけど風もなかったし、十分に着込んでいたし日差しもあったので始めは暑いくらいだったのですが、1時間ほど前から日差しがなくなり寒くなって来ていました。寒くなった頃にパートナーは温かい抹茶ココア?を飲んでいたようですが僕は作業を続けていました。

ホールソーでの穴開けはそれなりに時間がかかりそうなので、しっかり充電をするためには30分ほど必要。30分も何もせずマストの上でぶらぶらしているより、面倒でも降りて充電中は温かいものを飲みながら休憩したほうがよさそうなので、ツールバックと僕をパートナーに下ろしてもらって、温かいポタージュスープを入れてもらって休憩。


5時過ぎに最後の力を振り絞って、『とにかく穴開け作業だけは終わらそう』と充電が終わったバッテリーと、失敗したリベットの芯棒を折るためのバイスクリップを持って再びマストへ登る。。。


ケーブルのための穴開けの続きを完了させ、切り屑を落とさないように慎重に養生テープを外すと。。。


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穴でかくない!!??マスト大丈夫!!??という感じです。。。

リベット18本に、この穴。。。欠損率が多過ぎない???

確か、スプレッダーからスプレッダーまでの長さの10%では。。。さらにそこから15%は。。。トータル25%は穴開けOKのはず。。。

スプレッダーとスプレッダーの中央付近には穴を開けるな。。。だったかな?

正確には断面二次モーメントの計算式で10%までは欠損率何%までOK、そこから15%なら欠損率何%までOK。。。とか。。。当然穴の大きさの許容範囲とかの計算も。。。関数で表すとか。。。

横か前、どちらかはほとんど問題ないと聞いたこともあります。。。どちら???どっちも開けてしまっていますが。。。

と、思い出したのは穴を開けた後。。。計算できたところで、その意味するところが分からない。。。強度に対してどのように働くの?マストセクションの形状とのバランスは??マストの肉厚との関係は???

分からないことだらけです。。。


考えたところでもう、後戻りはできません。後は安心できるかできないか。。。次に登ったときにスプレッダー間の距離を測り、何%の位置に穴を開けてしまったのかを確認することしかできません。。。スプレッダーに比較的近いところに取り付けたので大丈夫だと思いますが。。。

ここからディスマストしないように祈るだけです。。。マストにレーダーアンテナを付けている他の艇はどのくらいの穴を開けているのでしょうか気になります。。。


素直な僕は取説の指示に従って24mmの穴を開けてしまいましたが、今、考えるとこれってマストの太さによっては恐ろしいですね。。。我が艇のマストより細いマストに付いているのもちらほら見かけるので大丈夫なような気もしますが。。。



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これがこの位置に24mmのホールソーで穴を開けなさいという位置図。


しかし、開け終わってから懸念が。。。


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このように配線処理しなさいとなっていますが、ジンバルとマストとのクリアランスもないし、ジンバルマウントの取り付けセンターから219.5mmでは配線がジンバル機能の邪魔になるのでは??


しかし、今更どうしようもありません。ジンバルのステンレスマウントを鉄工所に持って行って曲げなおしてもらうか、配線をマストサイドになるように固定するかで対策をしたいと思います。。。


あまり素直になるのもよくなさそうですね。全体を把握して臨機応変に対応しないと僕のように不安だらけになってしまうと思います。。。


最後に、残ったリベットの芯棒をバイスグリップで挟んで上下にグリグリして、金属疲労を発生させて折ってから降りてきてこの日の作業を終えました。。。


このブログを参考に取付けを行ってマストやジンバルに不具合が生じても当方は一切の責任は持ちません。あくまで自己責任でお願いします。このブログは僕自身が実際に行った内容と疑問点を自分で再確認できるように書いています。


このブログを見て取り付けようと思ったけど不安になった方は、デザイナーやビルダー、リガー(マスト屋さん)などに取り付け位置の相談をしてください。


自分ではやらないほうが懸命だと思います。できるならプロに任せましょう。僕はふところ事情から他に選択肢がありませんでしたが。。。


このブログを参考に個人輸入をされて問題が起きたとしても当方は一切の責任は持ちませんので悪しからずご了承ください。個人輸入をお勧めしている訳ではありません。あくまで自己責任でお願いします。


また、この内容を正式にアドバイスいただける方のご連絡を熱望しております。

m(_ _ )m


『レイマリンレーダー その9 (申請手続き中編)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11480114550.html へ続く。。。