カリフォルニア湾の東岸から西岸に渡り、バハコヨーテでも、全く電話もインターネットも繋がらない。ここにいるとあまりにも海は穏やかで、船上でも揺れが全くなく、平和平穏な世界。 怒りをおろして丸々2泊をのんびりここで過ごす。 ここにいるとたとえ大地震が起こっても、海はうねるのかどうかも判らず、世界がどうなってしまっていても全くわからないんだろうなと思いながら、日中を過ごす、解脱して悟りを開けるような気になりながら、やはり煩悩の世界に悩まされる。

ヨットでの船旅は毎日が楽しく新しい経験の連続なので、すごく貴重な得難い体験なのだが、問題は寝床の狭さとシャワーとトイレ。

 

キャプテンYOの船は、普段はご夫婦二人での船旅を想定しているので、3人となるとやはり狭い。僕の寝床はキャビンを下りてすぐ右側で、船尾に向かって足から入らないと横になれず、一度入ったらなかなか出るのは大変。寝床では座る事も出来ず、キャプテンYOとマークが寝ていたら、甲板にでるしか座るところがない。それでも今までは寝床やデッキで、遅いながらも3Gでインターネットが繋がったので何とかなったが、日が沈むで、食事が終わると、ベテランセーラー達は8時過ぎには寝てしまうので、僕は狭い寝床ですることもないので、めちゃくちゃ早寝。

 

トイレは先週にポンプ式のトイレがあり、そこで用を足すのだが、ハーバー内とか湾内では、汚水を船のタンクに溜めていて、海岸から25マイル離れたら海中に捨ててもいいらしい。このトイレがけっこう操作が大変で、用を足したら手動のポンプでシュコシュコ外から海水を汲み入れ流す作業をしなくてはならない。小の方はまだ楽のだが、大となるとトイレットペーパーはタンクに流すと紙が溶けずに詰まる事があるというので、尻を拭いても紙はゴミ袋に入れる。それでも健康的な生活のお陰か、毎日快便で、尻を拭いても殆どつかない。ウォシュレットはなくても人は船の上で充分生きていける事がわかった。

 

それと一番困るのが、シャワーに入れない。当初メキシコは暖かいので、海に飛び込んで体洗って、後から真水のシャワーを浴びればいいと聞いていたので、(写真参考)安心していたのだが、昼間も曇りで気温はそれほど上がらず、(日中でも20度ぐらい)水が暖かくならないので、シャワーがヨットの上では全く浴びられない。さすがの僕でも10日近く風呂どころかシャワーも浴びないと頭も痒い。他のベテランセーラーは頭の毛が薄いせいか、全く気にならないらしい。

 

バハコヨーテは、RVの人達ばっかりだし、浜に2件あるレストランに本来、シャワーがあるのだが、なんと2件ともシステムが壊れていて、トイレが使えるだけでシャワーは使えないのが超残念。 

 

船上での食事は毎日とてもおいしい。 キャプテンYOの料理の腕は超一流。