152第10話ベテルギウス
ミーターの大冒険
第六部
地球へ
第10話
ベテルギウス
あらすじ
ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ファウンデーション暦488年1月、カビレ星系目指して、第一回目の探索をおそらく恒星カビレ近くのオリオン座のベテルギウスの超新星爆発のガンマ線バーストによって大破し、ミーター・マロウも宇宙空間に放り出された。
そこ近くの領域を航行中のR・レオナルド・エノビアレラに拾われた。R・レオナルド・エノビアレラは、自己修理のため銀河辺境のイオス星というロボット第零法則グループの製造・修理の基地に赴く途中であった。彼はミーターをイオス星につれて行くことにした。
それから4年間、ミーターは独自なリハビリを受ける。ポニェッツ仕様のラヴェンダーのエキスの温泉療養である。
ファウンデーション暦492年、眠りにおちていたミーターは、修理されていたファー・スター2世号の中で、イルミナに起こされた。第2回目の地球探索の旅は、イオス星の銀河内側の近くのシンナ星から始まった。
ファー・スター2世号はシンナ星からカルガン星、コンポレロン星、経由で謎の反ミュールの星ガイアに出くわす。
コンポレロンで入手した約2万年前の航海日誌に記されてあった周辺の星の座標からスペーサーの50の内の二つの星の座標と地球を含む恒星系の特徴を知る。
こうして、ファー・スター2世号は、ソラリアに着き、大量のロボットとソラリア人が進化変異した両性具有人の存在を知る。
彼ら二人は、そこで、変異体の意味と宇宙の意味とを垣間見る。「反陰陽」という究極的真実のことである。
次に目指す座標をメルポメニアにセットした。ミーターは苔で覆われた廃墟の街の探検をする。
二人は、ドローンを使って、「諸世界の広間」で遺跡を発見し、大まかなスペーサー時代の概観を知る。
さらにミーターは、そこの図書館で、二つの全天星座図を見つけ出し、正確な地球の位置を知ることに成功する。
話は、4年前に遭遇したベテルギウス超新星爆発に及ぶ。二度目の探索を余儀なくされた因縁のベテルギウスは、すでにずっと後方にあって通過していたこともわかった。
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ミター 実をいうと、イルミナ、4年前の最初の探査の出発時点では、だいぶかるく考えていた。
アルカディアは、彼女が亡くなる際、遺言で言っていたんだ。それを思い出したんだ。
ベテルギウスの事件は、今では、ありがたいと思っている。
銀河復興の真の意味を、より深く理解できるようになったからな。
それに...
イルミナ なんですか?急に。
ミーター 言いにくいが、このお前との旅もいいもんだとも...
その図書館で、敵対星、セッツラーのアルファにあった『ベテルギウス』という地球時代の詩を歌にした音源を聴いた。側にあった翻訳機でその特殊な古代語のその曲を聴いた。
イルミナ まあ、それでどういう台詞だったんでしょう。教えて頂けませんか?
ミーター うん、いいよ。簡単に要約すると、だなぁ。
「空にある何かを見つめてたら
まるでそれは僕らみたいに 寄り添ってる
それを泣いたり笑ったり繋いでいく
何十回 何百回 ぶつかりあって
何十年 何百年 昔の光が
星自身も忘れたころに
僕らに届いてる
僕ら見つめあって 手繰りあって
二人で同じ空のなかに
約束していた 君に繋ぐ魔法をかけられていたように
遥か遠く終わらないベテルギウス
君にも見えるだろう その祈りが
記憶を辿るたび 蘇るよ
君がいつだってそこに居てくれること
まるでそれは星の光と 同じように
今日に泣いたり笑ったり繋いでいく
僕らを照らしてる 昔の光
どこまで いつまで 生きられるか
君が不安になるたびに強がるんだ
大丈夫 僕が横にいるよ
見えない線を繋ごう
僕ら 肩並べ 手取り合って
進んでく
辛い時だって 二人だって
誓っただろう祈りながら
奇跡を起こす魔法を信じて
空にある何かを見つめてたら
それはベテルギウスだって君がおしえてくれた」
ざっと、こういう具合だ。
要するに、衝突しなければ、融合もないってね。
イルミナ まあ、いい歌ですね!
それに、地球時代の文明って素晴らしかったんですね!驚いたわ!
すべて隠されていた記憶なんですね!
ミーターさん、また泣いているんですね?
でも、その「敵対星」って妙に気になりますね。
Photo 衝突、融合する銀河、おとめ座。