子供のころ、アトピーが酷くて、本当に辛かった。
周りのみんなは、綺麗な肌をしているのに、自分は赤くただれて、醜い。
周りから「かわいそう」って言われて、
親もいい病院を探し回ってくれて「苦労をかけた」。
そんな自分は人より劣っていて、迷惑をかけている存在。
「劣等感」と「罪悪感」
汚い自分はいやだから、だから別の人間になりたかった。
「劣等感」を隠す為には認められる事。
「罪悪感」を払拭する為には認められる事。
そう思って、色んな物を自分に足して「劣等感」を隠した。
何十年もかけて「劣等感」を隠し続けた。
隠し続けているうちに、
「劣等感」と「罪悪感」は膨れるばかり。
膨れているのを、見て見ぬ振りをして、さらに隠し続け、なんだかよくわからなくなった。
「何を隠していたんだっけ?」
「なんの為に隠しているんだっけ?」
隠し続けていたから、何を隠していたのかわからなくなってた。
思い切って、何を隠していたのか、のぞいて見た。
生まれた時からの写真を順番にみていった。
どの写真も父親が撮ったもの。
一枚一枚にコメンントが付いている。
ものすごく愛にあふれていた。
中学生になってもアトピーは治らず、ふてくされた顔をしている写真も父親は撮ってくれていた。
その写真にも、愛が溢れていた。
こんな写真、自分にはまだ、撮れないよ。
親になった今、よくわかる。
涙があふれてとまらなっかった。
そこには「劣等感」と「罪悪感」はなく、「愛されていた、可愛い自分」がいた。
「劣等感」と「罪悪感」は勘違いから始まって、自分の妄想で大きくなって取り付いてくる。
だから、「劣等感」と「罪悪感」を感じたら、勘違いかも?って掘り下げて見るのもいいかもしれないですね。