サッカー女子のワールドカップ。
スペインとイングランドが決勝へ。
4強に残ってた国は、なんせ(古っ)
サイズが大きい。ピッチが小さい。
日本との体格差はやっぱり否めない。
ボールを蹴る音が違いますよね。
ボッ!ヴォッ!っていう音がして
蹴ったボールのスピードも違う。
このあたりは男子と印象的にも
さほど差がなく感じてしまうほど。
フィジカルも強く、走るスピード
ボールを扱う技術も上がってくると
日本は余程、正確にやらない限り
勝ち目はなくなっていく。
すべてを完璧にこなさない限りは。
勝ったノルウェー戦でも
日本は結果、勝ちましたが
すでにボールの奪い合いで
フィジカルの差が出てました。
ほぼイーブンなボールなどでも
一歩早く先に触らないと
マイボールにできない。
触っても足が出てくるとか
手でガードして押さえるとか。
うまくやらせてもらえない。
ということは強度が高くなる。
常に走り、ぶつかり、早く強く
そういう試合が続くことでの
疲労がどんどん重なっていく。
それぞれの試合で強度が高いと
そりゃ疲れますよね。日本選手も。
体格に差があり、それを埋めるため
持久力はあっても筋力の一瞬の
強度を上げ続ける疲労度はまた別。
今回、スペインとは同グループで
対戦していたけれど、スペインは
尻上がりに調子を上げていく
こういう大会での王道パターン。
一番いいんですよね。
ピークを後半に持ってこれる
流れをリスクや運も味方にして
掴むのが。こういう大会はね。
日本はスペインに勝ってるから
日本が優勝できた可能性もあるって
そういう見方をしがちだが
大会序盤のスペインと
いまのピークのスペイン。
おそらく違うんですよ。
そして仮に準々決勝日本が勝ち
スペインと対戦してたとしても
コンディションは違ったでしょう。
日本はある程度、初戦から
ピークを高めに持ってきつつ
いろんな選手を多く使っていた。
でもやっぱりノルウェー戦
若干、強度が落ちていた印象も。
それはスウェーデン戦でもね。
日本は残念ながらそういう
強度の利が得られないので
一試合一試合が大事になる。
だから日本は世界と戦うとき
緻密に計算された戦略を発揮して
運も味方してくれないとなかなか。
たとえ、勝ち上がったとしても
やっぱりガス欠気味にピークアウト。
接戦になって大事なところで
駆け引き含めて後手に回るために
歯がゆい思いをしても、よくここまで
がんばったと評価されて次を向く。
ん〜。かわいいとかきれいとか
上手いとか速いとか多い印象も。
そういうこともいいんだけども。
もっと長期的に身体の大きな
選手を育成しつつ、小柄なスピードある
選手とバランスよく構成しないと
進化を続ける欧米の国との差は
縮まらない気がします。
でも、さらに上を目指すなら
体格を抜きでも考えると
いかに良い意味で手を抜けるか。
余力を残して勝ち上がれるか。
そこまでのマネジメントレベルも
小柄な国は必要になってくるのだろう。
欧米並みの体格の選手と器用な選手
小柄でスピードある選手のバランス。
意識して半々くらいの構成になると
いいのかもしれない。
いまのままでは、やっぱり他の国と
比較しても大人と子供くらいの体格差。
疲労度は想像を絶するものがある。
大会自体を最後まで戦うには
勝った国やチームに共通する点。
最初はそうでもないが、徐々に
運も味方につけてピークを上げ
コンディションも後半に向けて
尻上がりに、という流れがある。
相手が王道パターンで調整しても
日本は戦うときは一戦必勝!では
先を考えたらきつくなってしまう。
日本はダークホース的なポジション。
魅力的なサッカーをするにはする。
だが、ある程度の強度を出し
相手の強度にも耐え、より動き
勝ちながらとなると、そうそう
長くいい状態は続かないので。
勝負どころの決勝ラウンドで
体格差、疲労度の影響が出る。
このジレンマに数十年は悩みそう。
体格的に日本の女子では
まだバスケやバレーほど
大きな選手は台頭してこない。
バスケなどは、わかりやすく
ポジションによって体格の大きな
父が外国人、母が外国人など
様々なルーツを持つ選手たちがいる。
だが女子サッカーはまだまだか。
当たり前に代表クラスになって
体格的に底上げされていくまで
まだ時間はかかりそうですね。
付け焼き刃的には難しいでしょう。
来年五輪はいまの延長で精度を高めて
あとは戦い方で工夫しつつ、省エネも
意識しながらチーム全体リスク承知で
大会後半にピークを持っていく。
そういうことも意識してみるのも
ひとつの方法じゃないかなと。
じゃないとまた、同じ壁に
ぶち当たるだけかもしれない。