春を待つ雪融け道を歩いていると新しいことへのチャレンジ意欲や期待や不安が

入り混じった複雑で、しかし懐かしいような感覚におそわれます

プロジェクトを進めるにあたってはポジティブなイメージを持っていることも

重要で気持ちが前を向くような高揚感と、新しいステージへ向かう決意を

私自身もかみしめているところです


誰も待っていない春などない

皆が新しい季節に気持ちをいい意味でリセットして次に向かうのは

若者ばかりにスポットが当たりがちですが、どの世代にとっても

前を向いて何かを始めるために背中を押してくれる気がします


私自身のプロジェクトを進めるにはやはり第一線を退いた年金世代の人たちを

振り向かせる言葉づくりにも、ひと工夫が必要になってくると感じています

次の世代のために何かを伝えていきたい、残したいと思うポジティブな

イメージのものがいい

ネガティブな要素を自覚しているはずの世代でも、プラスになるものを残すには

ポジティブな面から取り組んでいうほうが良い方向に転がるものと信じています



デジタル技術が進歩する陰で、それに置き換えられる形で失われていった

テマヒマに学ぶべき、伝えるべき大事なコトはないだろうか

ひとつひとつ丁寧にやること、気にかけて声をかけること、励ますこと

感謝を伝えること、支えあいながら補い合うこと…

そういうひとつひとつがバランスをとって日々の仕事が形づくられてきたことを

いま一度、思い出してみること

効率や費用ばかりを重視しすぎるあまり、心の琴線にふれる大事な

コミュニケーションがぎこちなくなって久しい世の中になっている感じがします


仕事の結果は同じだとしても、それに費やした時間の分だけ学んだ気づきや思いが

存在していたはずで、不便な時代はそれを皆が共有し、同時に成功や完成に

導くまでのステップを皆が並走しながら感じ取ったから理解しあうことができ

究極的には言葉で説明する必要のない「あうんの呼吸」が生まれた

日本人的気質と否定するのはたやすいが、先人たちの残した大事な財産でもある


便利にしようしようと、進歩させてきたことが結果として

大事な成長ステップを共有する機会を失わせてしまった

その「失われた過程」を何らかの形で伝えることが労使双方にとっても

改めて、または若い人にとっては新しい気づきとなるのかもしれない


その「失われた過程」をまるまる経験してきた年金世代の心を揺さぶるような

コトバ、それを考えつくことがプロジェクトのカギを握っていると感じます