私たち社会保険労務士が法律を遵守することは言うまでもないが

法律用語や法律的な言い回しを多用してしまうと

顧客や労働者には敬遠されがちである

わかりづらいというよりも、そんなの考えることすらめんどくさい

というのがホンネだと思う

こちらの意図に関心をもち、共感してもらうことによって

初めて伝わり、現場が意欲的に動き出すといいのだが

あまりにかみ砕いて簡単な言葉で表現しようとすると

かえってまわりくどくなったり、馬鹿にしてると取られて

関心がそがれてしまうこともある



顧客が社労士に求めることは何なのか?

労働者が社労士に求めることは何なのか?

顧客の本当のニーズは労使の根っこにある埋まらない溝を

なんとかしたいということではないか?という視点で戦略を練ってみる

独占業務になっている事務処理は、ITやAIの技術の進化によって

将来、社労士が取り扱わなくても社内でなんとかできる時代になる

ここ5年、10年でさらに劇的に加速するはずである

そうなったら国がその活用を促すように、補助金を出していくだろうし

社労士にお金を払ってまで依頼しなくなることも考えられる



先のニーズから逆算すれば、結論としては社労士が第三者的に

「労使の不満の根っこの解消への手助け」をするのが一番芽がありそう

これは社労士でいう3号業務と呼ばれるものに含まれるが

現時点で根っこの問題はビジネス向きではなく、根が深く絡まりあっているために

お金を払ってやるにしても、労使双方の本当の気持ちが伝わりづらい

本気度が伝わらなければ、知らない奴に社長が上から知恵授けられて

やらされてる感が出てしまい、労働者にも毛嫌いされてしまう結果になり

目に見えない遺恨が現場に残るだけでなんの進展もしないのがオチ



法律では解決が難しい根っこの問題に本気で突っ込むべき時代と思うのです

自分も考えられる選択肢を広げて、様々な視点で何ができるのか

方向性を探っていきたいと考えています