「〇〇でもいく?」
と、とりあえず私の好きなとこを提案してくるようになった。
「これってほんと?」
っていいながら男と女の考え方の違いについて述べられた記事を見せてくる。
彼がゆっくりと変わってくのが、嬉しい。
でも、無言でコップを差し出して水を催促するのはよくないよ。
だから
「なーに?」
「それだけじゃわからないよ?」
「なにか言うことは?」
「ちゃんとお願いしてください」
と言う。
彼がむくれる。それが可愛くて。
母性かな。笑ってしまう。
先日、バイクのカウルを外して、新しいのを取り付けるのを手伝った。
8時間くらいかかったのかな。
成り行きで、夕飯をご馳走になってしまった。
最初は申し訳なさと気まずさとびびりのせいで「いらないです..」と言ったのだけれど、
お祖母さんに「遠慮なんてしなくていいのよ」と言われたのと、
彼の「今日はカレー父ちゃんつくるからうまいぞー」っていつもと違う口調で言われたことで食べることに。
緊張した。ここ最近でいちばん緊張した。
ごはんを見て感じた。
ご両親に大事に育てられたんだなということ。
私とは異なる、ふつうの、いやそれ以上の恵まれた環境で育ってきたんだなということ。
なんか、自分との違いを突きつけられて不安になった。
お父さんのつくったごはん美味しいし、別に私が家でカレーつくって食べてもらわなくてもいいかなって、思っちゃった。
こんな私が彼女でほんとにいいのかなって自信なくなった。正直ね。
私なんかと付き合わない方が幸せになれそう。
でも、どーしようもなく、好き。
料理、練習してうまくなる。
夏までにやせる。というか脂肪減らす。
少しでもあなたに相応しい女性になりたい。
