60.これまでの経緯 | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

これまでの脂肪肉腫との戦いの経緯をまとめてみました。

平成26年春、48歳
31回目の献血(400ml)、アルブミンの値が標準よりやや低め

平成26年12月
32回目の献血、アルブミンの値は標準以下変わらず
異変が少し気になり始める

平成27年2月21日
義兄の勤務する病院で血液検査の結果、アルブミン低く炎症反応あり
CT検査実施、腹腔内に正体不明の巨大腫瘍発見
相模原市のK大学病院あて紹介状をもらう

平成27年2月23日
K大学病院にて受診、CT、MRI、内視鏡検査を受診

平成27年3月3日
消化器内科にて受診、腫瘍に血管が多く生検困難と言われる

平成27年3月10日
国立がんセンター腫瘍内科にて受診、PET検査実施

平成27年3月17日
経皮的針生検実施
腹部の腫瘍が気になり始める

平成27年3月31日
病理検査の結果、高分化型脂肪肉腫と診断される
仕事は休職

平成27年4月3日
大腸外科にて外科的対応は不可能と宣告
理由は、腫瘍内に太い血管があり危険度が高いため

平成27年4月6日
腫瘍内科にて受診、アドリアマイシンによる抗がん治療を勧められる
自宅に近い神奈川県立がんセンターへ紹介状を書いてもらう
低栄養と貧血のため義兄の勤務する病院に3日間入院しアルブミン投与

平成27年4月13日
県立がんセンターの骨軟部腫瘍外科にて受診
腹腔内の脂肪肉腫の摘出手術の可能性を探るためMRI検査実施

平成27年4月20日
検査の結果、腹膜偽粘液腫の疑いがあり
開腹生検決定

平成27年4月24日
県立がんセンター入院

平成27年4月28日
開腹生検手術実施
腹部を縦に17cm切開、3週間入院
病理診断は高分化型の脂肪肉腫と変わらず

平成27年5月21日
高校の同級生H君(整形外科医)が熱海病院で「骨軟部腫瘍の検査と治療」の講演会を開催することをフェイスブックで偶然知る
その後、彼に病状等を電話で伝える

体調悪化、低たんぱく進行、足に浮腫みあり
腹部の張りに伴う疼痛のためロキソンニン常用
さらにオキノーム服用開始
妊婦用のコルセット着用開始
食事もままならず
貧血も深刻でフラフラ

平成27年6月6日
高校の同級生H君と数年ぶりの再会
専門の肉腫について詳しく説明を受ける

平成27年6月8日
県立がんセンターにて受診
がん研有明病院の紹介を受ける

平成27年6月12日
有明病院にて受診、画像データのCD-ROMを渡す
手術の可能性検討依頼

平成27年6月15日
義兄の病院にてアルブミンを点滴し栄養補給

平成27年6月16日
有明病院へ回答を聞きに行く
手術不可能と言われる

平成27年6月22日
県立がんセンターの診察
分子標的薬ヴォトリエントを処方される
1日2錠服用開始
腹囲は93センチになる(腫瘍ができる前は78センチ)

平成27年7月4日
義兄の病院でアルブミンの点滴を受ける

平成27年7月13日
県立がんセンターの診察
ヴォトリエント1日2錠を3錠増量

平成27年7月15日
義兄の病院に3日間入院
アルブミン点滴と貧血のため輸血を受ける

平成27年7月21日
かなり強引に一時職場復帰
杖をつきながら電車通勤
オキノームを飲みながら勤務する

平成27年7月27日
県立がんセンターの診察日。ヴォトリエントの効果期待できず
H君の勤務する国際医療福祉大学熱海病院で検査を受けたいと申し出
主治医も同意、紹介状と画像データを入手

平成27年7月28日
熱海病院に検査入院
採血、CT、MRIの検査実施

平成27年7月29日
移植外科寺岡先生の診察。
8月14日に手術実施決定
腹囲は100センチ
栄養管理開始
ビーフリード、血漿輸液、アルブミン、輸血など

平成27年8月10日
寺岡先生から家族、両親に手術の説明実施
手術内容、リスク、合併症、腸切除の可能性、左の腎臓摘出の可能性、相当量の出血など
寺岡先生は、「全部取ることが理想だがそれは開腹してみなければわからない。とにかく取れるだけ取る。」と語る

平成27年8月14日
腹腔内脂肪肉腫、左腎門部脂肪肉腫摘出手術実施
出血量:18000g
腫瘍重量:9㎏
液状物質:5㎏

平成27年8月15日
想定以上の出血あり、再度開腹し原因確認する
再手術の前、寺岡先生から以下の説明
「昨日の手術の際、止血をしっかりと行ったが、管から想定以上の出血がある。もしかすると既に止まっているかもしれないが、相当大きく切っている。なので念には念を入れてもう一度お腹を開けて点検する。大丈夫だ。安心しなさい。」
再手術終了

合併症:右脚の太もも付近のしびれ、胸水左肺2リットル、膵液漏
膵液漏のため手術後約1か月間絶食

平成27年10月23日
外泊許可

平成27年11月2日
退院

平成27年11月19日
職場復帰

平成27年12月19日
CT検査、再発なし

平成28年3月19日
CT検査、再発なし

平成28年6月4日
CT検査、再発なし