子育ての目標は『生きていける力を付けていく』ことではないかと考えます。


子どもはいつか、親の元から巣立っていきます。
それはとても喜ばしいことです。
生きていける力が身に付いたのです。




『生きていく力』『生きていける力』
ここに「食」は大きく関わります。
食べることは生きることそのものだからです。

現在、中学生の子どもたち。
日々の食事やお弁当は誰が作っているのでしょうか。
大抵は保護者の方々だと思います。

しかし、子どもたちは家庭科で『考えて作ること』を学んで年に数回実践しています。

それをお弁当に置き換えて、学校祭のひとつのイベントとして『お弁当の日』を企画いたしました。

いま、中学生のいま、実施することに意義があります。
作ることが当たり前になってしまう前に、いま、いまがチャンスです。





いつも作ってもらうお弁当を早起きして自分で作ってみる。

お握りだけだっていいのです。
パンにジャムを塗っただけだっていい。

この小さなことが、生きることを伝えるきっかけになります。

作る楽しみを味わうことが出来ます。

また、反対に面倒だと感じる子だっているでしょう。
でも、いつかは自分でしなくちゃいけないことなのです。





想いは言い尽くせぬほど、ありますが

それよりも何よりも、子どもたちにとって貴重な経験になります。

学校祭の思い出のひとつになります。

子どもたちに色々なきっかけを作ってあげるのは大人の役目です。



子どもたちに『お弁当の日 って、うちの学校であったよな』『あったあった。札幌ではじめてのお弁当の日だったよね』

そんな思い出を作ってあげたいのです。







 

 
 
 
 
 
お弁当作りを見守ってくださった
保護者の方々の感想です。
 
 
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ニコニコ親の思いは「参加して欲しい」だったのに、何度声掛けしても「しない」という返事であきらめていましたが、生徒会室が会場に増えたことで参加したいと言ってくれました。
 仲間がいないと参加しにくい…娘のような思いの子が沢山いたと思います。
   当日まで本当に大変だったと思います。ありがとうございます。
 
おねがい普段、料理などに興味のない娘でが、お弁当の日を通じ、料理への意識や親への感謝が生まれたように感じます。 
 
ウインク男の子なので、今回のお弁当の日がなければ、本当にこの先ずっと、お弁当を自分で作るというチャンスがなかったのは…と思います。パンはどこにあって、どうやって解凍して…どの包丁で切って…弁当箱は??などなど、すべて1度やってみると出来ることなので!良いきっかけになりました。
 
照れこまめにおかずを作り、彩り良くお弁当箱に詰めていました。おいしそうでした。
 
てへぺろいつもより、30分ちょっと早く起きて作りました。眠気でぼーっとしなら「はいっ次これ!」といった感じで、私も次男のお弁当を作っていたので、早く早くそこよけて~!と、レンジのボタンを押してしまったり、爪楊枝出したりしまったで、多分78%としたのでしょうね。笑。
 買い物までしてくれると嬉しいですが…でもそこまではね。
 
おねがいキャラ弁作る~と、張り切っていた娘ですが、現実は日頃の生活からの(部活・塾…)寝不足と学祭準備とで、前日にはやる気がガタっと落ちていました。もう少し余裕のある時にチャレンジさせてあげたいです。
 でも、当日朝も、出来る限りの中で一生懸命ラッピングにこだわったりしている姿がかわいくて、見ていてとても嬉しく思いました。
 ハードルが低いことを前もってすり込んでいたのも良かったと思います。パンにジャムを塗るだけ…ハムとチーズ挟むだけ…お弁当箱に詰めるだけでもいい!本当にその通りだと思います。
 来年に繋がって欲しいなぁ。
 はじめの一歩を作ってくれた実行委員会の皆さん、本当にありがとうございました。
 
照れ今まで、スクランブルエッグしか作ったことがなかった…お弁当を作ろうなんて思ったこともなかった。そんな子が卵サンドを作りました。前日に用意しておき、朝はそれをパンにはさんでカットする。そのために少し早めに起きた。
 「卵サンド」1つ作るために、色んな〇〇〇しておく、〇〇〇するがあることに気付いてくれたかな…。ほんの一歩ですが、この「お弁当の日」の開催がなかったら、息子は決してやろうとしなかったと思います。とてもいいきっかけになったと思います。
 何人かのお母さんに「お弁当の日」の話をしましたが、反応は正直にぶかったです。"理想ではあるけど、うちは絶対やらないなぁ"が大体。「お弁当の日」の存在を知らないお子さんや保護者が多かったので、まず、知ってもらうことが大事ですよね。私も知らなかったので…。
 お弁当の日を経験する人たちが少しでも増えていくことを願っています。
 
 
 
 
 
保護者の感想にもあるように、広報活動が制限されたために存在が広まらなかった。
 
そのため、直前にキャンセルとなってしまった1年生の男子がいました。
 
ごめんなさいね。わたしたちの力が足りないばかりに…。
 
その子のアンケートがこちら。
 
 
りんご今回は1年生が僕以外ひとりもいなく、少し無理があったので、キャンセルさせてもらいました。先輩方と一緒に食べるのはどうかなと、校長先生に声を掛けてもらったのにも関わらず申し訳ありません。来年はぜひ友達を誘って参加したいと思います。楽しみにしています。ちなみに参加したら、自分の好きな具を入れておにぎりを作ろうと思っていました。(シーチキンとか!)
 
 

◆◇◆◇◆


 
今年度は初めての取り組みで、いろんな制限のある有志での開催となった「お弁当の日」

おにぎりのあの子が、こんな風に感想をくれました。
 
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新しいことを始めるということは
とてもエネルギーを必要として大変なことも多い。
 
でも、一歩が踏み出せたのなら…
 そう、道は開けている!
 
来年も開催しましょう!
 
 
 
 
                        お弁当の日実行委員会
 

 
合唱コンクールや定期テストの合間を
縫って、アンケートが返って来ました。




 


アンケートは2枚。
1枚は自由記入スタイル。
 

1枚目の結果がこちらです。
 


① 『お弁当の日』 を いつ頃 何で
      知りましたか。
 
            ポスター     42.9%
            母から        35.7%
            友人から     21.4%
 

             8月頃
             9月中旬
             前日!


② ポスターの場所は
  分かりやすかったですか。
 
            YES         86.6%
            NO          13.4%
          

    どこが見やすいと思いますか。
 
         ・体育館に行く時の廊下。
         ・もっと学校で取り上げられるように     なればと思います。
 


③ お弁当を作るために
    何時に起きましたか。
 
          2時  ~  5時半     21.4%
          6時  ~  6時半     57.2%
          6時半~7時         21.4%
 
 
④ どのくらいかかりましたか。
 
          10~20分     21.4%
          30~40分     64.3%
          50~60分     14.3%
 
⑤ 自分ひとりで作ったのは何%くらいでしょうか。
 
           20~40%        21.4%
           50~60%         7.1%
           70~80%        35.7%
          90~100%       35.7%
      
 
⑥ 作ったものを教えてください。
 
         から揚げ、サンドイッチ、
         オムライス、肉野菜炒め、
         ひじきの煮物、   エリンギ醤油め、
         スティックサラダ、おにぎり、
         ポークチョプ、茹で野菜、
         ウインナー、煮物、卵焼き、
         竹輪きゅうり、チーズ春巻き、
         ポテトサラダetc.,.

 
⑦ 「楽しかった」をパーセントで表すと?
 
          30~50%        7.1%
          60~70%       28.6%
          80~90%       35.7%
          100%            28.6%
 
⑧ 「大変だった」を パーセントで
  表すと?
 
             5~20%     35.7%
           30~40%     21.4%
           50~70%     14.3%
         80~100%      28.6%


⑨ また参加したいと思いますか。
 
          YES 100% !
 


⑩ どのくらいの間隔で開催されたら
    いいと思いますか。
 
         年に1回              28.5%
         年に2回              28.5%
         年に3回~4回     43.0%

 
⑪ 後片付け、洗いものも出来ましたか。
 
           YES       57.1%
           NO        42.9%
 
  
    
自由記入のコーナーはこんな感じ♪
 
(掲載の許可を得たものを掲載します。)
 


 
 
おにぎりお弁当を作るのに早く起きたり
  するのはすごい面倒だった。
     いつも大会の日もこんなんだと思うと
    残さないで食べようと思った。
 
お弁当弁当を自分で作ったのは初めて
    でしたが、この機会に貴重な体験が
    出来て良かったです。
    次回があれば楽しかったので、
    また参加しようと思います。
 
おにぎりもう少し計画を立てておけば、
    もっといい弁当が作れたと思うので
     次回参加する機会があればもっと
    いいものを作りたいです。
 
お弁当学校祭の日と重なったけど、
    4人で参加して一緒に食べて、
    とても楽しい時間でした。
     また、次の時もみんなで
    参加したいなと思いました。
    とても楽しかったです。
 
おにぎりいつも起きるのは早い方だし
    料理も好きだからか、
    大変だとは思わなかった。
     でも、それは「イベント」だったから
    だと思う。そう考えると、大会の日や
    練習の日にお弁当を作ってくれた
    お母さんは凄いなと思ったし、
    感謝しなければなと思った。
     毎回は作れないけど、これを機に
    自分で作ってみようかな。
 
お弁当お弁当を作ってみて、大変だった
    けど、とても楽しかったです。
     また機会があれば参加したいです。
 
おにぎり最初は「楽しそう」って
    思ったけれど、いざ前日になると、
  「めんどくさいな~」って思って
    しまいました。でも今回は、
   全部一人で作らなきゃダメ!って
   いうのではなかったから、気軽に
   参加出来ました。次回は全員参加でも
   楽しいかもしれません。
    みんなの作ったお弁当を見て
   みたいし、参考にしたいので。
   また機会があったら参加します。
 
お弁当自分で作ったお弁当は
    とてもおいしかったです。
 
おにぎりいつもなら絶対しないことを体験
    できたので、とても楽しかったし、
     良かったと思いました。
     このようなイベントに参加出来て
    本当に良かったと思いました。
     もし、これからこのようなことが
    あったら、ぜひ参加したいです。
 
 
 
 
 
・・・いかかでしょうか。
 
お弁当の日を通して子どもたちが
感じたこと、これが全てを語っています。
 
お弁当の日を開催できて、
本当に良かった。
 
「追い風届けるよ♪」
学校祭のテーマソングのワンフレーズ。
 
子どもたちが「参加します」の声が
追い風になってお弁当の日が
開催出来ました照れ
 
 
 
 
保護者の感想は
次に続きます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 

お弁当の日ってなぁに??

この問い掛けに答えることから、お弁当の日実行委員会はスタートしました。



「子どもが自分で作った弁当を学校へ持ってきて食べる」竹下和男先生が提唱している弁当の日。

2001年香川県の小学5、6年生から始まりました。

(参照:http://bentounohi.kids.coocan.jp/)




うちの中学でもやってみよう!

ただそれだけの想いで動き始めたわたしたち。

しかし、PTA事務局の許可は下りませんでした。

年度はじめのPTA総会を通っていないというのが一番の理由でした。

総会の議題に揚げるには前年のうちに動かなければいけません。

いま、こうして仲間が集まり想いが固まっているのに、来年の開催まで待つことは出来ない。

卒業してしまう子どもの保護者もメンバーには多い。

なんとか、今年度の開催にしたいわたしたちは、制限が多いが有志での開催の方向を探り始めました。




給食をこれから取り止めることが出来ないことから、開催は学校祭の1日目。

学校祭の準備のため、残る生徒がお弁当を持ってくる日に決めていました。

問題点は居残りのない参加希望者はどうするのかということでしたが、校長先生が先生方に提案してくださって、了承を得てくださり、クリアすることが出来ました。

校長先生が窓口になってくださったことでお弁当の日は開催に結び付きました。

(すぺしゃる さんくす )

「あなたは○○で食べるんだよ。わたしもお弁当を見に行くからね。」と、ひとりひとりの子どもたちに声をかけてくださったのも校長先生でした。




有志での開催…

PTAでの開催と一番違ったことは、広報活動です。

出来た広報活動は各階水飲み場2ヶ所
計8ヵ所のポスターと口コミのみ。

可愛らしいポスターを準備できたにも関わらず、見てはもらえぬ状況でした。

教室で先生から言ってもらえたり
校内放送で宣伝をしたり
お便りを配布したり…出来ませんでした。




それでも!

ちらほら!

参加表明が届きました!

『この子たちの気持ちを大事にしよう』

少ないながらも参加の意思を表してくれた子どもたち。

『その気持ちを大切にしたい』そう思いながら当日を迎えました。




校長先生が用意してくださった、お弁当を食べる教室。

自分の教室。

生徒会室。

この3ヶ所でお弁当の日は開催されました。







今年のこの日が来年、再来年につながりますように。

いま、アンケートを書いてもらっています。

結果は分かり次第、載せていきますね。