同室の～Ａさん編

今回の入院は、
4週間と今までで一番長い 入院です

赤の他人と1ヶ月一緒に過ごすということが
こんなにしんどいとは思いませんでした

今日はごめんなさい
愚痴です
迷惑な方は、この先読まないでください

         






ここの整形外科は実に年配の方が多い
そして、今時あまり聞かない6人部屋

今回、同室になった方々は個性の強い方々で
部屋の平均年齢は70才。
私は毎日、おばさま方に疲労困憊です

今日はは70チョイ前の Ａさんについて
書かせてください。




Ａさんは一番の強烈キャラです。

決して、悪い人ではありません。
ただ個性が強いだけ

まずは
朝から晩まで、人さまの陰口です。
誰かがトイレに立てば、その方の陰口
人が聞けば陰口ですが、
本人はきっと陰口を言っているつもりはないと思います
感じた感想を話してるだけなのです。
（だと、思います）

Ａさん
 パソコンやってるから頭イイと思って！
あんなのちょっと練習すればだれでもできるよ

と、私のことも言ってたそうでｗｗｗ
 パソコンやってるから頭イイ
フフフ 面白い

Ｂさんが、病院の病衣から私服に着替え
退院された時は

Ａさん
本当、あのおばさん（Ｂさん）は、おしゃれこきだね

「おしゃれこき」とは北海道弁
「いいふりこき」の変形

良い振り放き（いいふりこき）
意味
格好をつけているひと。見栄を張っているひと。

Ａさん、悪気はないのです。
褒めてるんです（きっと…）


こうして
言葉の チョイス を間違える。


Ｂさんのご主人は
家が近所ということで
毎日Ｂさんのところへお見舞いにやってきます。

そのご主人に

Ａさん
おじさん、毎日ごくろうさん
と、言います

同室のＣさんやＤさんを呼ぶ時も
Ａさんは　おばさん
と呼びます。
面と向かってです

ＡさんがＣさんに
おばさん、大丈夫かい？

Ａさんには、決して悪気はありません（たぶん…）

もし私が Ａさんに向かって

おばさん

って言ったら、どうなんだろ



また、人の話は必ず否定です。

Ｂさん　今日はサッカーだね
Ａさん　私、サッカーなんて大っキライィィィ!!!

術前の不安を口にする人には

Ａさん
すごい痛いよ。腰の手術は失敗する場合もあるってよ!!

と、ネガティブな情報を与えます。

そして食事も
毎食「まずい おいしくない 」を連発
こっちまで食欲がなくなります
彼女が退院してからの 食事は毎日おいしく頂けてます。

そして…同じ話をエンドレス
Ｂさんは「おしゃれこき」と
数日間、思い出したように何度 も話しました

また夜のＴＶタイムは、
大爆笑と大声でひとりごと
感想を述べ同意を求める
だれが何を観てようとお構いなし

私　ごめん、違うの見てた

なにより、病室内での他の人の会話は聞き耳 たててます
病歴などの話を看護師としているの聞いたらしく

網膜色素変性症で目が不自由なことを聞きつけ

そのうち「め×ら」になるかもしれないの？
「め×ら」になるなら、死んだ方がまし
「つ×ぼ」になる方がまだまし

こうして、放送禁止的な差別用語を使いまくります。

Ａさん、悪気はないのです。
なぐさめてくれてるんです（きっと…）


甲状腺癌のことも聞きたがりました

さんざん聞いておいて

あの人は肺がんで死んだ
あの人も癌で死んだ
癌なんて治らない
癌はなったら大変だ

おいおい
だから
私、癌っだって言ったよね…

Ａさん、悪気はないのです。
デリカシーがないだけ

Ａさんは退院が決まってから
毎日、自前の梅干しの残りを
あと5個
あと4個
と、数えていました。

最後の1個を食べた時 ほっ、とした私

肩が痛くて
手術して
こういう試練が待っていたとは

早くおうちに帰りたいよぉ～