最近、Marley&meという映画を見た。

かなり前に一度見たことがあるのだが、なぜか、ふと目に止まり、見てみた。

ラブラドールの一生を描いたものである。

我が家の犬も、犬種が同じせいか、同じような行動をとる。

映画の中の犬は、やんちゃで、家の中の全てを破壊し、食べ物ではないものも、面白がって食べ、さらには、人前で、きちんとありたい飼い主の自尊心さえ、いとも簡単に消滅させる。


しかし、映画の中の登場人物たちは、笑顔である。


実話を元に作られたらしいのだが、かくいう私も、寸分違わず同じような経験をしてきている。


家のありとあらゆるものが壊れ、壁さえ穴があき、いつも食べ物ではないものを食べるのではないかと冷やひやし、口にいれたとたん、追いかけっこが始まる。

人前では、引っ張りまわし、余裕のある人間とは程遠い醜態をさらしている。


しかし、家の中は、いつも笑い声が絶えないのである。


ひょうきんな姿は、今までの"悪事"を全て忘れさせる程に、私たちを爆笑の渦に連れていってくれる。


寝る時に、布団の中に入って、犬の寝息をきくと、とたんに寝入ってしまう。


犬がいる生活…。何か、耳障りのいい、品のあるものに聞こえるが、現実はそう甘くはない。


私も、幼い頃よりずっと犬のいる生活をしてきた。大変であるし、旅行などにも、気軽にはいけないという、制限もたくさんかかる。


しかし、犬のいない生活は、考えられない。なぜなら、毎日、お笑い番組をみるよりも笑い、そばに居るだけで癒され、悲しいときでさえ、必ずそばで見守ってくれる存在を知っているからである。


大きな代償をはるかに超越する程に得られるものがある。


犬のいる生活…。