ふんわりウイング「あれから12年」

 

スターシードの写真家 小原里美です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

東日本大震災から12年となりました。

私の父が岩手県出身ですので私の記憶から消えることはないです。

 

東日本大震災©小原里美

2011年4月11日

大震災から一か月後の宮城県気仙沼市

 

東日本大震災©小原里美

2012年4月29日撮影

岩手県陸前高田市の奇跡の一本松

 

宮城県の雄勝町も津波の被害を受けました。

産出される雄勝石は東京駅の屋根にも使用され、硯は最高級硯として有名です。

実は津波で流された雄勝硯を持っています。

 

©小原里美

津波で流された雄勝硯

©小原里美

新品の雄勝硯

©小原里美

左 硯の裏はかけています

右 本来は艶があり、きめ細かく美しい硯

 

震災から約一年後に父の用事で岩手へ行く機会がありましたので、両親と宮城と岩手の被災地を回りました。

その時に雄勝町で自宅の片づけに戻っていた地元の方と出会いました。

 

「町は山の上にあるからここまで津波は来ないと家にいたが、水が流れてきてどんどん増えていくのが窓から見えて、家にてはダメだと慌てて家族で裏山に逃げた。隣の家の人は逃げずに家の中で家族全員亡くなってしまった」とのこと。

私も「こんなとこまで津波が来るの?」と驚いたほどかなり山の上でした。

ここなら大丈夫と誰もが思う山道を津波が逆流したのです。

仮設住宅は被災者ばかりなので、全く関係ない人に自分の話を聞いてもらえるのは気が楽みたいでした。

 

父が車に乗せていた大きなアロエの鉢をよかったらと差し上げたら、お礼に傷だらけの硯を頂きました。

自宅の庭を片付けていると津波で流されてきた壊れた硯がたくさん出てくるそう。

形が残っているものは捨てずに大切にしてくれそうな人にあげているそう。(2012年の話です)

 

ちなみにアロエはその年に仮設住宅で花を咲かせ「アロエが咲いた」と仮設住宅の人達みんなが喜んだそうです。

 

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