ふんわりウイング「憑き物の正体

 

スターシードの写真家 小原里美です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

只今、私の母が子供の頃に体験した実話を数回に分けて紹介しています。

前回はこちら↓

続きです。

 

重度の破傷風で入院していた私の母の姉(私の叔母)に憑き物が憑いていることがわかり、祈禱師に言われた通りに父(私の祖父)が怒鳴りながら姉の中にいる憑き物に向け畳針を振り下ろし脅します。

突き刺すふりをしているのですが、憑き物は実際にエネルギーで攻撃を受けているようです。姉は異常に暴れ、はみ出たままの舌を噛んだりと抵抗するのでした。

娘の命を奪うような脅しにもひるまずに父は大きな畳針を憑き物に向けて突き刺し続けたのでした。

 

すると「苦しい・・・やめろ・・・」と姉の口を使い言葉を話し始めました。

別の場所で祈祷する祈祷師からのエネルギーが更に大きくなったようです。

今までにない反応に父は祈祷師の元に長女の服が届いたと確信しました。

 

神写©小原里美

 

父「娘の体から出ていけ!」

憑き物「出ていくからやめろ・・・今、病院の外に出た・・・」

憑き物の願いも無視して、何度も何度も畳針を振り下ろし続けます。

父「お前は何者だ!どこから来た!」

憑き物「〇〇村から来た〇〇家のインガミだ・・・」

苦しそうに住所と家の名と自分の正体を話したのでした。

父「〇〇村の〇〇家・・・」

 

それは自分達の住む村ではなく、近隣の村にある家でした。

しかし、父はその家を知っていました。

先日畳を納品したばかりの家だったからです。

 

私は熊弁がわからないので、標準語で書いていますが、実際のやり取りは全て熊弁です。「インガミ」は母の故郷の訛りで、標準語で「犬神」になります。

 

ー犬神信仰ー

昔の西日本で強欲な人間が己の私利私欲の為に犬を虐待死させ怨霊を作り出し、それを神として祀る見返りに富を得たり、恨んだ相手を呪い、命も奪ったそうです

神とは名ばかりで、実際は動物の怨霊を使った呪詛になります。

怨霊との契約なので、契約を破ると信仰者が犬神に噛み殺されることも。

犬神信仰を始めた当人だけでなく全ての子孫が契約対象となるので、子孫が続く限り信仰し続けないといけないそうです。

それは永遠にカルマを作り続けていくことで、現代でも契約を守らざるを得ない子孫もいるようです。

犬神信仰の家系は人知れず家の中でひっそりと祀るのですが、気に入らないことがあると犬神を使い呪うので、小さな地域ではすぐにわかってしまい、人が寄り付かなくなるそうです。

 

神社仏閣などで祀られる犬や狐など動物の神様は高級霊ですので、幸せになるように導いても人を呪うことはありませんので混合されませんように。

 

古来から恐れられてきた犬神は、強欲な人間に虐待され、憎み苦しみながら命を奪われ、死しても都合よく人間に利用され続け、安らかに成仏することができない気の毒な犬の魂と言えます。

 

呪いから家族の命を守った祖父の話5へ

つづく

 

呪いから家族の命を守った祖父の話1↓

2話は刺激が強い内容がございます。2話は飛ばして頂いても差し支えないです。

母の故郷と「夏目友人帳」の話↓

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