ふんわりウイング異様な光景

 

スターシードの写真家 小原里美です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

只今、私の母が子供の頃に体験した実話を数回に分けて紹介しています。

今日の話は刺激の強い内容がございますので、嫌な感じがしましたら自分を大切にし、読むのをお控えください。

 

前回からの続きですので、まだお読みでない方は1話からお読みください。

続きです。

 

東京からの薬は間に合いました。

しかし重度の破傷風になった長女(母の姉で私の叔母)の容態は依然悪く入院していました。

母の両親や兄達は看病や連絡などで忙しくしていましたが、小学4年だった母は普段通りに学校へ通っていました。

 

母が学校にいた時のことです。

突然先生に呼ばれ、「今すぐ病院へ行くように」と言われました。

姉の命が危ないようで、手の空いていた先生が自転車の後ろに母を乗せ、急いで病院まで送ってくれたのです。(※車もほとんどない1949年の話です)

 

神写©小原里美

 

母は姉の病室に入ると、父(私の祖父)しかおらず、他の家族は親戚への連絡でいないようでした。当時はまだ各家庭に電話がなく、連絡も一苦労したのです。

 

布団に横たわる姉は苦しんでいたのですが、そばにいた父の様子がおかしいのです。

いつも寡黙な畳職人の父が怒鳴りながら腕を高く振り上げたのです。

その手には大きな畳針が見えました。

そして横たわる姉の腹へ向けて何度も何度も畳針を振り降ろしたのです。

 

姉は電気ショックを受けたようにビクンと肩が大きく動き、その衝撃の勢いで開いた口を閉じるので、口からはみ出でていた舌先を噛みました。

これまで何度も何度も噛んだようで、舌先の原型がないほどボロボロでした。

 

その異様な光景を目の当たりにした私の母は父が姉を殺めてしまうと思い、

「殺さないで」「殺さないで」と何度も何度もお願いしたのでした。

 

呪いから家族の命を守った祖父の話3へ

つづく

 

母の故郷と「夏目友人帳」の話↓

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