虹 ヴィンテージプリント。

 

昨夜は六本木の禪フォトギャラリーの西村多美子「旅人」展へ行きました。1979年に制作されたヴィンテージのゼラチン・シルバー・プリントの展示です。
 
昔の白黒写真にたまにあるのですが、銀が浮き出て角度を変えるとキラキラ輝いていました。本当は定着不足でよくないそうです。でも、私はヴィンテージプリントの銀が浮き出た感じが好きです。
 
 
近年の印画紙の銀の含有量は少ないらしく、私の写真が時を経ても銀が浮き出る可能性は低いとのこと。やっぱり昔の印画紙はいいなと思いました。
 
写真は焼き増しができる芸術ですが、ヴィンテージプリントは長い時間を経過しないとヴィンテージプリントとは言われません。大体が一点ものです。
手放すのは寂しくないですか?と西村さんに質問したら、「長年、箱に入れてしまっていただけだから。」と、作品の価値がわかり、大事にしてくれる人が持っていた方が良いとのこと。
 
 
秋にはフランスで展示販売もあるそうなので、世界中にバラバラに旅経って行きます。
もし次に見られることがあるとしたら、いつか美術館で展示する時になるのかな?と、感慨深く思いました。
 
西村多美子「旅人」展
禪フォトギャラリー
〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F
6月16日まで。