虹 作業写


2008年の4月に森山大道さんの撮影のお手伝いをしたのですが、その一か月後に東京都写真美術館で森山さんの大規模な写真展が開催されることになっていました。そこで展示搬入の様子を撮影させてもらえるようにお願いしました。


ポートレートを撮るなら仕事をしている自然の姿を撮ったほうがかっこいい。森山さんが街を撮影している写真は雑誌の記事なのでよく見かけるので、どうせならあまり見られないものが良い。たまたますぐに大規模な展示が決まっていたので、その搬入作業は面白いだろうと思いました。私も小さなギャラリーで展示をするので勉強にもなります。


以前、とある写真家さんが美術館で展示した時に関係者が撮った記念写真が下手で、その写真家さんが「下手ね~。(苦笑)」と言っている場面に居合わせたことがあります。その時私は心の中で、「写真家の周りはこんなにも写真家だらけなのに。知り合いの写真家に頼めばすむのに。」と思いました。そんなことが頭の片隅に残っていました。


搬入は二日間ありましたが、朝から晩までずっと森山さんに張り付き撮影させて頂きました。そうして撮影した写真はプリントして森山さんに差し上げました。もちろん、自分の顔写真が必要になった時に困らないためです。(笑)


東京都写真美術館の皆様、搬入に関わった関係者の皆様、ありがとうございました。ラブラブ



つづく。