1995年
ーSatomi Obara公式フェイスブックよりー
今日も森山大道さんの授業の思い出です。
授業に出る人が2~3人にまで減ったある日、私は徹夜でプリントをしていたら少し遅刻する時間になっていました。登校する電車の中、「誰か授業に出ていてくれ~。」と願っていました。
走って教室へ向かい、ドアを開けると教室には誰もいませんでした。
「あ~誰も来てない。あれっ、先生は?」と教室をよく見ると、ベランダにでる扉が開いていました。
ベランダに出ると、森山さんがポラロイドカメラで外の景色を撮影していました。
「先生、すみません。遅刻しました。」と声をかけると「誰も来ないから、撮影していたよ。来なかったら来なかったで、自分の撮影時間にすればいいの。」と笑って許してくれました。
「自分の撮影時間にすればいい。」という感じ、この人は根っからの写真家なんだと思いました。
この時の事は今でも凄いなと思います。他の先生のように写真の技術とか授業で教えることはありませんでしたが、こういった姿勢を見られたことが私にとって最高の学びになりました。
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