虹 6/5のフェイスブック


最近、ブログのアップをしないでいましたが、フェイスブックでは森山大道さんの授業の思い出を書いていました。参考になると思うので、同じ内容になりますが紹介します。キラキラ


ーSatomi Obara公式フェイスブックよりー


どんな授業だったかというと、撮影の仕方や技術などのお話はしませんでした。
この話をすると大概の人は意外に思うらしいです。撮影に関する記事や著書を読んでいる方が多いので、授業でも撮影を重要視しているかと思っているみたいです。

「量のない質はない。」はメディアのインタビューでもよく紹介されていますが、それくらいです。撮影に関してはかなり自由です。
「今のカメラは、たまたま物にぶつかってシャッターが切れちゃっても写る。たまたま、それで撮った写真がとても面白いものが写っているかもしれないし、それが名作になるかもしれない。あれこれ構図や撮影の仕方を考えている間に良い瞬間は消えてしまうかもしれない。あっと思ったらどんどんシャッターを切る。」
撮影の仕方は第一回目の授業でそれだけ言って終わりです。課題もでません。(笑)

生徒は毎回、自分で作品を作ってきては森山さんに見て頂く形です。
なので、最初はみんな頑張って作品を作って授業に出るのですが、一年後は一人とか二人になっていきました。私は全ての授業に作品を作ってでました。なので、教室に森山さんと私だけの時もありました。今思うと贅沢です。

七年程前、森山さんに「ちゃんと教えなくてごめんなさいね。」と言われたことがあります。(笑)
でも、私はあの授業で正解だったと思います。卒業して自分で作品を発表するようになってから思うのは、卒業すると課題なんてありません。自分でやりたいことを見つけて表現していくしかないからです。写真作家の授業はあれで良いということです。



小原里美写真集『SWEDEN』/小原里美
¥3.888
Amazon.co.jp