違うから面白い
私は高校は美術コースだったので、基礎のデッサンから油絵、基本造形、シルクスクリーン、水墨画、ステンドグラスなどいろんなアートを学んでいました。
石膏像を使った木炭デッサンの時、石膏像を中心に円になるように生徒それぞれが気に入った場所にイーゼルを置きます。
みんなで同じ紙と木炭を使い、同じ石膏像を見て描くのですが、出来上がったものは全てが違います。
同じものを見ていても見ている角度が違います。石膏像の正面を見ている人もいれば、横を見ている人もいるし、真後ろの人もいるのです。また同じ作業をしていても個人個人の個性の違いも出ます。
みんなが同じものを見ていても、自分と同じものを見ている人はいないのです。違うことは当然なのです。
それぞれの違いを極めていくと、その人らしさが出てきます。その人しか表現できない世界が生まれます。
自分らしくそれでいいのだと思います。
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