よく言われていました。
今は恩師の森山大道さんの作風に似ていると言われることは少なくなりましたが、この頃は影響が色濃く残っていました。(笑)
森山大道さんに憧れている方はその作風が好き過ぎて、森山風になることが多いです。そんな人は、次のような言葉を編集や評論家に言われたことがあると思います。
「森山さんの物真似だから駄目だよ。」
言われた人は全否定されたような気持になります。そして自分のやりたい事だから良いじゃないとなります。(笑)
実はそれを人に言われて、ちゃんと意味に気づけるかどうかが分かれ道。自分で気づかないようなら、その時点で才能がないという事で意味など教えてくれません。
私も最初はよく意味がわかりませんでしたが、今はよくわかります。
つまり作家なら人の物真似でなく、自分の作品を作りなさいということなのです。同じ人はいない。みんな個性が違うという事は、その人しかできない表現があるという事です。
「あなたしか表現できない作品を見せてよ。」
実は当たり前で簡単な事ですが、若いとなかなか気づかないです。(笑)