演歌は生活で疲れたこころを癒してくれる働きがある。
高い声のメロディーは叫びのようにも受け取れる、低い声は、先祖代々の村を追い出された人々のため息であろうか。
その歌声は、北東アジアの文化圏に居住する多くの人びとの心の奥底に、不思議な影響を及ぼさずに置かない。
ヒトが、自然から人工の世界に移らなければならなかった時、さまざまな桎梏が生まれ、そこから、こころの歪みが生じる。
この「歪み」を取り除くために芸術や宗教が成立したのかもしれない。
ここで、絶大な威力を誇ったものが、あのシャーマンではあるまいか。


