私は結局5回観たんですよ。
1回目はミッドランドスクエアシネマの通常上映で。
2回目はミッドランドスクエアシネマの応援上映で。
3回目はTOHOシネマズ梅田のTCXドルビーアトモスで。
4回目は109シネマズの応援上映で。
5回目はミッドランドスクエアシネマのドルビーアトモスで。
なんだろう?この中毒性。
そして、もれなく涙が溢れる感じ。
それで、色々色々考えて調べてみたわけです。
皆様の感想をツイッターで追うのも楽しみになりました。
中でもオペラにまで触れていたのは秀逸で。
なるほどな〜と思ったので、その方が紹介していた楽曲を聴いてみて下さいまし。
まずは蝶々夫人の「ある晴れた日に」
フレディーがメアリーに指輪を贈る場面で流れてます。
とても美しい旋律なんですけど、蝶々夫人はとても悲しい物語。
つまり、ハッピーな場面のはずなのに、どこか物悲しさがあるんです。
これはもう皆様ご存知、カルメンの「ハバネラ」
フレディーが遅れて打ち合わせにやってきて、何やらバッグの中をゴソゴソしてるかと思ったらレコードを取り出しプレイヤーにかけます。
「オペラのようなロックを作りたい」と申し出た時、流れるのは「恋はボヘミアンの子」という歌詞。なんて素晴らしいリンク!!!
そしてそして〜。
フレディがメアリーに電話をするけれど出てもらえなかった場面。
トゥーランドットの「お聞きください王子様」
会話もセリフもないのに曲だけでフレディの気持ちがわかる。
数あるクイーンの曲の中から、ボヘミアン・ラプソディの映画で使われた曲は28曲でしたっけ?
その使い方も素晴らしいのですが、オペラまですごい。
というか、オペラを効果的に使っているところまですごい。
これを発見した人に拍手!
クイーンの辿ってきた道とフレディーの人生。
映画が全て事実ではないけれど、なんて素晴らしい135分にまとめてあるんだろう?って思いませんか?
音楽の素晴らしさを知った上で、さらに真実の声を知るともっと泣けます。
メアリーさんの実際の言葉です。
「理解する気持ちになれるのは、愛する人の成長を見たいからです。ありのままの姿でのびのびと生きるのを見たいから。」
「彼は色々くれたけど、私だって何かお返しをしたいわ。」
ジム・ハットンさんの言葉
「ドアは開いているから出て行っていいよ。」エイズとわかった時、言われたそうです。
もちろん、彼は出て行かなかった。
「出ていくわけないじゃないか。」
フレディーが亡くなるまで(恐らくフレディから感染したかも?ですが)自分も感染していることを打ち明けませんでした。
お母さんの言葉
いつも母の誕生日に会いに行っていたフレディー。
でも症状が悪化し、行けなくなったフレディはお母様に花を送りこう告げたそうです。
「ママ、行けなくてごめん。埋め合わせはするから。」
ブライアン・メイの言葉
エイズを知った時
「僕たちにとって大事なのは信頼なんだ。正直に話してくれて嬉しかった。素顔の彼を見ることができて嬉しかったんだ。」
ジョン・ディーコンはフレディーの死と共に音楽業界を去ってしまうけれど、フレディー亡き後の数少ない映像が素敵すぎる。
No One But You
ブライアン・メイがピアノを弾き、交代でブライアンとロジャーがボーカル。
ジョン・ディーコンもいる。
フレディーとダイアナ妃を思い作られた曲で「太陽に近づきすぎた天使」「良い奴が早く死んでしまう」「永遠に忘れない」「さよならは言わないぜ」などなど歌詞を聴くだけで涙涙涙の曲。
ウェンブリーでの追悼コンサート
ジョージ・マイケルが歌う Somebody to Love ( 追悼コンサートでこれが一番フレディーの魂に近いと思う!)
ジョージ・マイケルとフレディーは同じボーカルレッスンを受けていたというだけのことはあるし、同じ魂を持っているんじゃないか?と思うくらい。
やっぱり泣ける・・・・・(涙)
ここからはエイターとして泣ける部分。
ブライアン・メイはよく「僕たちは家族」と発言する。
これは正直者、大倉さんの発言。(パンフ:Dear Eighter から)
「あの日(横山さんのお母様の葬儀の日)、オレら帰りにマルの家に集まってん。オレらはメンバーであり仲間やけど、これからは俺らが横山くんの家族にもならなあかんって話をしてん。」
だからエイターは「僕らは家族」という言葉に涙をこぼす!
解散の危機について
ブライアン・メイの言葉(雑誌:BURRN ! から)
「僕たち全員がそれぞれ何度も職場放棄をしていた。どんな人間関係でもそうであるように厄介な時期は訪れる。僕たちにも間違いなくそれはあった。大抵はスタジオに入っている時だ。ツアー中には一度もなかった。ツアー中は常に明確な共通の目的があるからだ。だからスタジオにいる時は、全員がバラバラの方向に進もうとするし、それが非常に大きなフラストレーションになることもある。最高の時でも自分のやり方の25%しかじっこうできないんだ。だから、そう、確かに僕たちは厄介な時期を経験したよ。自分が認められていないと感じていた。ミュージシャンであるからには、それは重要なことの一つだからね。自分の音楽が聴き手の耳に入るようにしたい。自分のアイデアを世に出したい。インスピレーションという形で自分に訪れるものを探求できる状態でありたい。そこで妥協点を見つけるのは難しいことだったが、見つかりさえすれば、それは価値のある発見といえた。」
ロジャー・テイラーの言葉(NHK インタビューから)
「僕らはバンドの活動に飽きて、そして疲れた感じになっていた。」
映画の中のブライアンの言葉だったかな。それが響くよね。
「アルバム・ツアーの繰り返し。他にないのか!」というフレディに対し、「アルバム・ツアー、アルバム・ツアー、それがバンドだ!」と返すブライアン。
実際のところ、フレディだけじゃなくバンド内がギスギスし出して、それぞれが個人のやりたいことに向かっていた時期があった。
これが本当に刺さる。
フレディの「成長したい」という言葉も。
羨ましいな、と思ったのは、フレディの「クイーンをやめるわけじゃない」という言葉。
すばるは自身の成長を求めてやめちゃったからね。
そんな思いを抱きながらすでに泣いている状態で迎えるラスト。
ライブ・エイド。
クイーンのお客さんばかりではない(出演が決まる前にチケットは完売)、野外、明るいうちに始まる公演。
メトロック。
関ジャニのお客さんばかりではない(出演が決まる前にチケットは完売)、野外、明るいうちに始まる公演。
こんな一致ってある???っていうくらいリンク。
お客さんの盛り上がりを見てメンバーが感激するところまでそっくり!!!
ロジャー・テイラーの言葉(NHKインタビューから)
「バンドにとっては未知の世界だった。昼間で、照明はなく、僕らは普段着だったからね。とにかく良いパフォーマンスをしよう、音楽で勝負だと思ったんだ。なんとなく覚えてるな。17分のセットでRadio GaGa を叩きながら会場を見て、観客が盛り上がってる、良い感じだって思った。その10分後、終盤の「伝説のチャンピオン」の途中、会場を見渡すと観客の手がトウモロコシ畑のように大きく揺れていたんだ。やった!うまくいった!俺たちはやったんだ!って思ったよ。いい気分だった。」
ブライアン・メイの言葉(NHKインタビューから)
「Radio Ga Ga で観客がこんな風に手拍子をして一緒に歌ってくれた時はみんな鳥肌が立ったよ。そこにいるのがクイーンのファンじゃないと思っていたのが、実はみんな僕らのことを知っていて、何をするべきかも知っていた。僕らの一員になったんだ。ああ、まさに特別な瞬間だったよ。顔を上げて見たあの光景は忘れられないよ。」
アウェイのライブがバンド活動、再活性化になったクイーン、そして関ジャニ∞。
けれど、リードボーカルを病気で亡くすクイーン、脱退で失う関ジャニ∞。
すばるの言葉
「フェスもそうやけど、いろんな人に音楽を届ける場をもらえる状況、環境になって、自分の伝えたかったことが届き始めたのかなっていう気はしてる。音楽を純粋に届けるフェスみたいな場は、よりわかりやすく伝わるかもしれんなぁとも思うし。といっても俺は場所とか相手とか関係なく、ずっと同じ思いで同じ言葉を言い続けてきたつもりやけどね。10周年の時かな。やっとスタートラインに立てたって感じたあの時に目指していた場所は、もう超えられたと思ってる。」
なんだか「成長」って前向きだけれど、過去の何かと「さよなら」をすることでもあるよな〜って思ってしまったよ。
ボヘミアン・ラプソディを観るとなぜ泣けるのか?
総括すると、
感情にマッチした素晴らしい旋律のメロディー、音楽。
どんな人の人生にも、どこかしらリンクするフレディの生き様。
(誰もみな何かしらのマイノリティーというロジャーの言葉通り!)
グループ活動をする人がリアルに実感できる仲間内の揉め事。
でも、最後はあのライブ映像を観て、誰もがスッキリ!爽快な気分になる!
これが泣ける理由かな〜。
ボヘミアン・ラプソディ
年末年始も多くの映画館で上映されますね。
嬉し〜〜〜!!!
そして。
どうか皆様、これを踏まえて、暖かい気持ちで紅白の関ジャニ∞を応援してやって下さいまし。
エイターからのちょっとしたお願いでございました。