義母から届いた新米や黒枝豆の影響か、

最近の僕の中では義母に対する怒りは治まった。

僕はつくづく食べ物に弱いと知る。


その義母と話をすると、

いつも自身の不幸話を何回も繰り返しする。


義父(故人)に不倫されたや、

その不倫相手とのバトルの話、

義姉の元夫に虐げられた話など。


何回も聞いてきたから内容はだいたい記憶している。


そんな聞いてきた数々の不幸話のうち、

僕的に同情してしまった話をしてみたい。


義父はかなり昔に海難事故で亡くなったことは、

以前ここにも投稿した。

その義父は不倫で豪遊していて、

自身の会社の金を使い込んでいた為に、

かなりの借金を背負っていた。


その借金は義父が亡くなった時の一億近い保険金で返済して、

保険金の残りは定められた分配どおりに、

義母と義兄と義姉と嫁の4人で分けた。


義父が亡くなって数年後、

既に結婚していた義姉が元夫と理容室を開業したいから、

金を貸して欲しいと義母に頼んできた。


理容室兼自宅を新築したいらしい。

ローンを組めばいいのだろうけど、

ギャンブルで借金まみれだった元夫はローンが組めない。

だから義母に頼んできた。


貸して欲しいとする金額はほぼ新築費満額の数千万円。

(具体的な金額は聞いていない)


娘の為ならと義母は貯蓄から金を出して渡した。


それでも足りないと、

義姉は嫁からも数100万を借りて、

神戸市北区の住宅街に理容室を開業した。

義姉は美容師、

元夫は理容師で店を切り盛りしていた。


しかし

立地が悪くて売上はそれほどでもなかったとか。

(理容室をGoogleマップで見たけれど、

非常にわかりにくい場所にある)


あまり客が来ないし、

時間があると元夫は店の金を取りギャンブルに行くもんだから、

借金は膨れる一方。


借金の返済が滞り督促の毎日。

しかも元夫は全く育児をしない。

さすがに義姉は嫌気がさしてきたようで、

離婚を決意する。



理容室兼自宅を売り払ったけれど、

理容室兼自宅なんて簡単に売れるわけもなく、

不動産屋に二足三文で買い叩かれたとか。


離婚してから元夫は借金を整理したらしい。


義姉は2人の子供を引き取り、

近くにアパートを借りて美容師として再出発するが、

パートの美容師だからか月の稼ぎが悪いのと、

病弱であり遣り繰りが下手な為に家計は赤字続き。

その赤字を補填してくれと毎月義母に泣きつく。


アパートに3人暮らしで、

子供の1人は私学の高校に通い学費は月に五万ほどなのに、

月の稼ぎは20万に届かない。

社会保険に加入していないから、

所得税や国民保険料などもその20万から出さなきゃいけない。

だから義姉は国民年金は未納だった。

(最近美容室の社員になり社会保険に加入)


そんなもんだから、

義母が毎月義姉に渡す金は20万近くにもなっていた。

そんな状況のくせに義姉は送迎車と化したホンダの高いミニバンを新車で買って、

周りを呆れ返させる。


ちなみに嫁が貸した数100万円はまだ10万くらいしか返してもらっていない。


義母はもうお金がないらしい。


嫁が一人で帰省する度に結構な額の金を義母に渡しているけれど、

僕は何も口出ししないようにしている。


80近い義母が元気なのは、

自身が経験してきた不幸話を人に聞かせることが活力になっているんだと思う。


そんな義母が最近新たな不幸?を経験したらしい。

同じカラオケ教室に通う爺さんから告白されて、

ラブホに誘われたとか。

断ったらしいけど、

そんな話を笑いながらできる義母は、

ある意味老人のあるべき姿を示してくれているように思う。


僕も不幸話を一つ。

ローソンでこれを見かけて買ってみた。


神戸屋のサンミー。

パンとチョコとクリームの三位一体がサンミーのネーミングの由来とか…は不幸話じゃなくて、

なんで鉄道とコラボ?と考えていたら、

そればかり考えてしまい、

他のことが考えられないのが自閉的な不幸話。


でもサンミーが美味いから良しとするか。