前回、アートが世の中の技術をけんいんしていると言うお話をしました。

アートの感性で世の中を見ると、これから世界がどのように進化して行くかが見えてきます。
つまり、クリエイティブな発想をすれば未来が分かると言うことです。

では、電話の未来について考えてみましょう。

電話という技術はベルの発明によって電気に音声を乗せて、遠く離れた人と人同志が話しができるようになりました。
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それ以前は手紙を使い、もっとその前は煙(のろし)などを使っていましたね(笑)
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現在では携帯電話が主流です。
アップルのiPhoneは、今までの携帯電話のスタイルを一新して、洗練されたスマートフォンの流れをつくりました。


ではこれからの電話はどうなってゆくのでしょうか?

先ずは電話の意味を突き詰めてみましょう。

電話の意味、それはコミュニケーションですよね。
今目の前にいる人とは面と向かって話しをすれば、コミュニケーションができます。
では遠く離れた人とコミュニケーションをする究極のスタイルは何でしょうか?

それはテレパシーです。
電話の究極系は何も使わずに意思と意思をコミュニケートすることです。
電話はこれに向かっています。

ひょっとしたら、何千年も前の人類はテレパシーを使えたかもしれないし、自然界の動物たちはそういう能力を持っているかもしれません。

文明を手に入れた人類は、技術を進化させることによって、自分達の思いをかなえてゆくのです。

少し話しがそれましたが、究極のコミュニケーション"テレパシー"に到達するには私達はまだまだ技術を進化させなければなりません。

iPhoneは電話機を美しく進化させ、そして無限の楽しさをもたらす道具として素晴らしい"モノ"です。
その完成されたデザインや使い方はたくさんの人々から支持されています。
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さて、iPhoneが支持される理由として重要なのが、"美しい""楽しい""完成された"という感覚です。

"テレパシー"に向かうコミュニケーションの道具は、これらの感覚を引き出すために更に洗練されていく必要があります。

次へのステップは透明化です。
iPhoneでモノのカタチはほぼ完成系に近づきました。
次はカタチが消えてゆきます。

どんなスタイルになるのか?
そしてその為にどんな技術が必要か?

スマートフォンはこれからどんどん透明化していきます。
ガラスのように透明なスタイル。
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その次のステップは、もうカタチが無くなり、私達はモノを持たなくなります。
その為に通信装置を身体に埋め込みます。
奥歯に装置を仕込み、音声のやり取りをする。
メガネがモニターとなり、メガネを通して見る風景上に映像が浮かびあがる。
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その先は?
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あなたも考えてみましょう。



アートは時代の向かう方向を示します。
アートは表現すること、すなわち具体的にすることによって、人々に何かを気づかせます。
そのお話はまた次回…