5年間も放置してても実はまだまだ引退してません~💦
運命のダイヤルのサラー
『運命のダイヤル』の予告編で登場し、自分ら古くからのファンのボルテージを一気に爆上げしてくれたサラー。
今回も良い役回りでしたよね…
えっそうかな。
いや、なんか違いませんでした?
サラーってあんなキャラ、扱い?
皆さん運命のダイヤルに登場したサラーに違和感覚えませんでした?
いやね、スエズ危機の第二次中東戦争の際にインディによりアメリカに逃れて来たと言うのは良いんです。
なんか怪しい中東系タクシー運転手として生計を立ててもこの際良いよ。
でもさ、インディがあれだけ私生活で孤立してたのに友であるサラーとインディは全く交流がなかったの?
もしサラーと交流があればマリオンとの事も例え離婚しちゃっても孤独な老人にはならなかったんじゃないの。
なんでインディの定年退官のときに一緒にいなかったのさ。
多くの人が誤解してるかもだけど、インディとサラーの関係は決してインディが上、サラーが下でなく対等の友人関係なんだよね。
アークの発掘の時も決してインディの使用人ではなく、むしろインディがサラーを頼っていたし、それは聖杯の探索でもそうだった。
なのにスエズ危機でサラーを助けて同じニューヨークに住んでて、なんでそんな関係?
いや、話しの展開上そうしたのは重々分かりますよ。
でも何その安っぽい流れ?
しかもさ、あの問題のラストシーンでも孫連れてインディのアパートに来ててさ。
マリオンともすっかり話し合わせてます的な登場でさ。
昔からのファンを泣かせるための演出だけは凄いじゃん!
本当何もかもが安っぽいメロドラマ的な訳ね。
バンデラス演じたあの、潜水夫もさあんな簡単に殺すならインディの旧友とかじゃなくて、サラーが冒険に同行してさ、サラーが手配してくれた地元の潜水夫で良かったじゃん。
だいたい腕利きの潜水夫って設定の意味あったの?
お宝探し当てたのも腕利き潜水夫のあの旧友って奴じゃなくて、素人のインディとヘレナだったじゃん。
あんな潜水服着てた誰が誰だか分かりづらいシーンをわざわざインディ達にやらせないで、腕利きの旧友がやれば良かったじゃん。
サラーはニューヨークの難民タクシー運転手じゃなくて、エジプトから地中海全域に影響力を持つ、若しくは資金力のある大物としてさせるべきだったでしょう。
インディは老いぼれ、マットは殺され、サラーは難民タクシー運転手、マリオンは熟年結婚からの熟年離婚となんだかみんな散々な人生でしたね。
そんな夢のない姿をなんで見せられなきゃななかったんだろう…
運命ダイヤルとフェドーラ帽
今回はインディギア的な面から『運命のダイヤル』について書いてみます。
今回の作品においてインディのハット、フェドーラ帽が完全に冒険時のアイテム!
になってましたよね。
でも当研究所に来ちゃってる皆さんは知ってますよね、そうじゃないって事を。
インディのフェドーラは12歳の時に盗掘団のリーダーに貰って以来、戦時中の一時期を除きどんな時にも被っていました。(ずっと同じ帽子かは別として)
一次大戦中の諜報活動でもわざわざフェドーラ帽を愛用し、大人になり教授として大学に通う時も常に愛用していたハットです。
なのに、なのに今回はそう言う描かれ方してませんでしたよね。
パレードでの乱闘騒ぎでも被ってなかった。
確か大学を退官して街のバーでやさぐれてる時にヘレナと会い、その後にゴタゴタに巻き込まれてた訳でしたね。
そう、インディは大学への通勤時にフェドーラ帽を被ってなかったんです。
そりゃ確かに1969年ともなれば多くのアメリカ人も所謂中折帽を被らなくなってたでしょうが、インディは別ですよ。
そんな流行り廃りであのフェドーラを被らなくなるなんて、それはインディではない。
大学で偏屈な頑固ジジイ的な教授と言う設定にするなら、尚更あのフェドーラは必要だったと思います。
制作側があえて、もうインディは昔のインディではないんだ。
もう何もかも退いたただの老人なんだ。
と言いたかったとしたら、余計に許せません。
そんな安っぽいドラマにインディと言うコンテンツを使って欲しくなかった!
あのパレードから地下鉄でのアクションも、フェドーラを被ってればおぉ、流石インディ!!
と胸高鳴るシーンになったけど、帽子のない白髪頭のハリソン・フォードがアクションしててもなんか違う映画にしか見えませんでしたよ。
えっ、クリスタルスカルの王国の時のマットとのバイクアクションでもハットを被ってなかったぞって?
確かにそうでした、でもその前のシーンを思い出してください。
大学を赤狩りによって事実上追放されたインディは失意のうちに荷物をまとめて汽車に乗りました。
その時にはちゃんとフェドーラ帽を被ってましたよ、グレーの。
そう、インディにとってのフェドーラ帽はあの茶色のフェドーラだけじゃなくて、グレーのフェドーラ帽も愛用品なんですよ。
アメリカ政府から請われて飛行艇に乗りレイヴンウッド教授を探しに行く時。
アークを取り上げられ、アメリカ陸軍情報部のお偉いさんと交渉した時。
なにかって時はグレーのフェドーラ帽を被ってきたインディですから、今回だってやさぐれた老インディを描くならヨレヨレのグレーのフェドーラ帽を被らせた方がぽかった気がしますけどねぇ。
なんか今回は冒険の時のインディ=フェドーラ帽と革ジャンインディと言う安っぽいイメージ像で描かれた気がしてならないんですよね。
その点ルーカスが描いた90代の眼帯フェドーラ帽のインディは格好良かったなぁ。
あぁこう言う事ね…
長年のインディフリークスである私を絶望の淵に追いやった『運命のダイヤル』の監督のインタビュー記事を読みました。
そしたらあぁなるほど、この監督はやっぱり今までのインディシリーズなんか頭に入ってない人だったのか。
と納得出来ました。
以下引用します。
インディとマリオンのこれからついて、「二人はインカ帝国の遺跡を求めてロードトリップに出かけるか、モンタナかノースダコタで採掘活動した後、山小屋をレンタルすると思います。引退した考古学者としての生活をエンジョイしている姿が想像できます」
お ま え は ア ホ か!
インディとマリオンを離婚させといて、その原因忘れたんかい!
息子をベトナム戦争で亡くして、それが元で離婚したんだろ、それを解決せずに(短時間で出来るのか?)2人で遺跡調査だと?
そんなお花畑みたいな老後はクリスタルスカルの王国の後なら分かるよ!
でも今作の後じゃそれは無理だろ。
まぁそんな脚本書いたのは監督ではないんだろうけど。
皆さん、もう一度クリスタルスカルの王国を観た後にこの『運命のダイヤル』を観てくださいよ。
あまりにも酷い内容だと言う事が理解出来ると思いますよ。
インディ5作のクライマックスではね、インディは息子か娘、もうショーティでもイイですけど、ともかく若き自分の後継者を悪者から守るために右眼を負傷する。
エンディングではその息子か娘とマリオンを眼帯姿のインディが笑いながら出し抜いて冒険に出かけちゃうってドタバタシーン!
これじゃなきゃ最後の作品として終われないっての!!
2023/07/08
有終の美か、ラストシーンに反響ね…
いや、私はね、インディ・ジョーンズ大好きですよ。
好きすぎておかしくなってる部分もそりゃありますけど。
でもね、何度頭の中で反芻してもみんながレビュー、評価してる事に納得出来ないんですよ。
演じきったハリソン・フォードに感謝!は分かります。
ただ役者としてのハリソン・フォードとこれまでの作品で作り上げてきたインディ・ジョーンズは別物です。
世界中に多くのファンがいるSWシリーズのハン・ソロ。
このキャラクターの大ファンも物凄く沢山います。
でもハリソン・フォードはこのハン・ソロが大嫌い。
だからディズニー3部作で再登場したものの、なんとも情けない役で全く格好良い所なかったですよね。
なんで反乱同盟軍であれだけ戦果を上げて、嫁さんは反乱同盟軍のリーダーまで務めたのに、ソロはいい歳こいてまで宇宙の老いぼれたならず者だったの?なんであんな情け無い死に方せにゃならなかったわけ?
ダークサイドに堕ちた息子に殺されるにしてもあれはかった。
多くのファンがガッカリした(ハズ)
中ハリソン・フォードは満足してましたよね。
そして今回、またまたインディさえも落ちぶれた情け無い偏屈な定年教授にされ、冒険中も格好イイ所なし。
ってか乗馬でパレードから地下鉄構内を走り回るアクションは良いのに、その後の行動が毎回情けなさすぎで、どうしてこんな情け無いインディになったの!?
ってみんな思わなかったんですか?
警官に殺人だ!なんて頼るインディなんか見たくなかったし、当てにならないと分かったらぶん殴って馬奪うのぐらいじゃないと。
みんなあのラストシーンで騙されて、それでイイ映画だなんて評価するなら、所詮インディシリーズなんてそんなもんだったのかもですね…哀しい。。。
あと、なかなか書くタイミングがなかったけど、今回出てきたバンデラスのあの潜水夫の友人、あれも納得がいかなかったですよ。
旧友と言う設定のキャラをなんであんな簡単に殺しました!?
今までのインディでそんな事なかったですよね?
まぁモブキャラはあっさり殺されてましたが、あのマックですら最後の最後に良い去り際してましたよ。
バンデラスも好きな役者さんで期待してたのに、すげーガッカリ。
まぁあの監督さん、インタビュー記事読むとあぁなるほど。
と思う事仰ってますからね。
次回はその辺りを。
ほとほと頭に来てるのでもう少し粘着します。。。
パラレルワールド
今作、運命のダイヤルはインディの生みの親であるジョージ・ルーカスが関わっていない作品でしたね。
そして監督もスピルバーグではない。
もうここからして今までとは違う作品なんですよね。
そして何より、自分が違和感を覚えたのはなんかこれまでの作品群との繋がりがおかしかった事なんです。
まずアバンタイトルでのドイツ軍に潜入したインディの行動ですよ。
もうあのドイツ軍服に身を包んだ若き日のインディの顔見た時は心臓をインドの邪教に捻り出されたぐらいの驚きと嬉しさでした!
でもね、何かが違ったんです。
目的がロンギヌスの槍だったのは別に良いんです。
他の遺物はスルーしてても。
何が違うって、あのロンギヌスの槍奪還行動は友人との個人的な行為でしたよね。
でもね、第二次世界大戦中のインディはOSS所属の士官クラスだったはずです。
これは前作で語られた事で、イギリス軍のマックとも何度か手を組んで作戦に従事したと本人がハッキリ言っています。
えっ、休暇中だった?
だったかもしれません。
私物もバジル博士に持って来てもらったんでしょう。
でもバジル博士はオックスフォードの博士。
インディはアメリカ人で戦時中はアメリカ軍に居たのにオックスフォードの博士といつ友達になったんでしょ?
その後もなんかちょいちょいバジル博士とは付き合いがあったようですけど、その度にオックスフォードまで行ってたんでしょうか。
なんかしっくり来ないんですよね。
その割には突然魔宮の伝説の事をチラッと話したと思ったらブードゥー教の呪いだとか拷問とか言ってませんでした?
魔宮の伝説に出てきた邪教はサギー教でしたよね…
ブードゥー教はコミックスかゲームじゃなかったけ?
(字幕が間違ってただけならごめんなさいだけど、ディズニー映画であり得る?)
まぁ要するにですよ、前作の大不評のクリスタルスカルの王国ではTVドラマのヤングインディシリーズからの設定をバリバリ踏襲し、それを劇中でもガッツリ語らせてました。
またあの聖櫃までもバーン!と写し出してくれてこれでもか!って感じに過去作との繋がりを感じさせてくれました。
なのに今作の運命のダイヤルは今までの作品の流れを絶対描かない。
マリオンだってラストシーンまでは古い写真が出てくる。
離婚しちゃったにしても、手元に置いとく写真は結婚してからの写真でしょ、普通。
でもそれもこれも、今作は今までとは別次元の話しだと思えば納得出来るって言いたいんです。
そうパラレルワールド!
今風だとマルチバース世界?
そうすればマットの戦死もマリオンとの離婚も我慢出来ます。
大体本編のオープニング開始早々、あれインディってこんなアパート暮らしなの?って思ったでしょ。
本当のインディならそんな事あり得ませんから!
あと、映画の1番初めのシーン、あの例の山のあれのシーン無かったですもんね!
いや、それはパラマウントとは別会社だから〜でしょうけどね。
でもそこをあえて山でも山っぽい何かからスタートしたら、古くからのファンは歓喜したはずです。
それをやらなかった監督、させなかったとしたらディズニーの器量の狭さ、ファン心理を解らなすぎですわ。
そして最大の違和感、謎はインディがアルキメデスのいた古代ギリシャ時代への情熱です。
そりゃ考古学者だし、歴史を学ぶ者であれば実際に古代ギリシャ時代に行ってしまったら興奮しない訳ないですけど、インディは台詞でこの時代の事を追い続けてた、若しくは研究してきた。
とか言ってませんでした?
はっきりとした台詞は覚えてませんが、観ててえっ!?嘘でしょ?
って思いました。
インディは失われたアーク(聖櫃)の為に考古学への道を本格的に目指してその後は南米の考古学が専門じゃなかったんでしたっけ?
クリスタルスカルの時も南米での発掘中に拉致されたんですもんね。
これはなんかインディ・ジョーンズ=考古学者と言う根本的な部分すら改変された気になりました。
でもきっと私のようなファンを通り越したフリークスでなければ、そうは思わなかったでしょうね。
でも今までこんな馬鹿げた研究を続けて来た私には、今作はパラレルワールドのインディ作品としか思えないのです。
はぁこれでだいぶ言いたい事書けたので、一区切り付けますね。
きっとむかしの仲間たちは大いに楽しみ、新作に喜び盛り上がったでしょうから、こんなブログ見たら呆れる事でしょう(苦笑)
でもね、本当に観てて全然楽しめなかったんです。
だからもしインディギアを身にまとい試写会イベントや7/1のオフ会に参加してたらどんなテンションで何を話せば良かったのかと考えると恐ろしくなります。
アメリカのファンもみんな良い評価なんだろうか、日本でファンで私ののような思いを持った人はいなかったのだろうか。
これからはネットのあちこちに上がってたレビュー記事や個人の方のレビューなど見ていきたいと思います。