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あと
時計が何回まわれば
開放されるの?
この部屋に私
ひとり
かちかち と
時計の音だけが
体に響く
あなたを待つと
心に誓ったが
く ず れ て く
雨に打たれた崖のように
く ず れ て く
く ず れ て く
空はいつも動いて
色が変わる。
木々達は
桃色になったり
時に寂しくなったり
空と木々たちは一緒に動いて
私も一緒にうごいて
同じ場所に
ずーっといると
照らされて
顔が赤くなったり
暗くなったり
時には空がなみだを流し
ぬれたり
空がくしゃみをして
飛ばされそうになったり
かわりゆく
時代
同じ風景は
二度とないのかもしれない