10月24日(水)に松阪市産業振興センターで【災害時にペットとの同伴避難をするために】と題したシンポジウムが開催されました。
熊本大震災の折、ご自分の動物病院を開放して1500名もの方にペットとの同伴避難をさせた偉大な徳田竜之介先生の基調講演【同伴避難】のノウハウを勉強してきました。
皆様は災害時、愛犬と愛猫をどうやって避難させるか、避難した後はどうなるのか、お考えになったことがありますか?
私がペットの防災や災害時の対応について深く考えるようになったのは阪神・淡路大震災や新潟県中越地震や、東日本大
震災、熊本大地震がきっかけでした。
報道番組などで不安そうにしている犬猫達の姿、家族同然のペットと離れたことで心の支えを失い体調を崩した人などを見て愕然としました。
大変な時だからこそペットと飼い主は一緒にいなければいけないのに…。
単なる【同行避難】ではなくペットと一緒に避難生活を送る事ができる【同伴避難】が必要だと思います。同伴避難はペットの為のものではなくペットを必要としている“人”を救済する場所であると徳田竜之介先生は言われます。
いつやってくるかわからない地震や津波、噴火や豪雨、土砂災害などの天災。
防災対策に何より大事なのは犬猫をしつけマナーを守ること、災害は起きないに越したことはありませんが近い将来、南海トラフ地震や首都直下型地震など、大規模な地震災害がかなり高い確率で起こると予測されています。
大都市で広域災害が発生すれば、被害はさらに拡大、計り知れない事態になります。
災害が起こればペットの問題は良くも悪くも注目されるでしょう。
ペットは家族の一員から社会の一員へと認識を転換し、災害支援が行われることが重要であり、災害時の人とペットの在り方について伝えていく責任があると話されました。
過去の自然災害は他人事ではありません。近い将来、災害時に家族(ペット)を置いて避難するなんて私には考えられません。
"突然に来る"を想定して自分自身の問題として考えておきたいとつくづく思いました。
真の意味でのペットと一緒の避難【ペット同伴避難】、今こそペットの防災について真剣に考えてみませんか?
【著者:オアシスの会 代表 加藤 弘子】
気取りがなく気さくな徳田竜之介先生と…
熱く基調講演【ペットとの同伴避難】を演説される徳田竜之介先生
左から: パネルディスカッションをされた徳田竜之介先生、三重県動物愛護推進センターアスマイル所長(久米徹様)、松阪市防災対策課長(舩木精二様)、山添動物病院院長(山添馨様)、JKC公認トリマー(宮木真弓様)