さよなら、きいちゃん | おーあみ避難所のブログ

おーあみ避難所のブログ

「一般社団法人 おーあみ避難所」が運営する
犬猫シェルターの公式ブログです

この写真、見覚えがありますよね。
ブログトップページのプロフィール部分に使われている、
「猫撮る」のカメラマン上村雄高さんが撮ってくださった
おーあみ避難所の保護猫、きいちゃんの写真です。




シャーシャー猫だったきいちゃんは腎臓も心臓も悪く、
口内炎がひどく食事が取れず、全抜歯もしました。
だから途中から、きいちゃんのこの立派な犬歯はありません。

シェルターのどの猫よりもたくさんの薬を飲み、たくさんの補液を受けた子です。
シャーシャーは言うけれど、決して手を出すことはありませんでした。

昨年後半頃からきいちゃんはシャーシャー言わないようになり、
触らせてくれるようになりました。
「触れる」が「撫でる」に、「撫でる」が「もふる」になっていきました。


それでもこんなシーンを見たことあるボラさんは少なかったはずです。
きいちゃんにはこんな元気な一面もあったのです。




ボラさんがこんな動画も撮ってくれていました。




投薬や補液、食事管理などのため、
ずっときいちゃんをケージから出すことができませんでしたが、
最後の数日間はフリーの生活を静かに楽しみました。



たくさんのボラさんが集まったミーティングの翌日、
「じゃあもういいよね」とでもいうように、
きいちゃんは永眠しました。
ボラさんはみんなきいちゃんに会えてうれしかったので、
きいちゃんも頑張って待ってくれていたのかもしれません。




お別れの日は、ボラさんたちが持って来てくれた
たくさんの黄色い花に包まれて旅立ちました。
「きい」という名前の由来は「目が黄色いから」。
ほぼ同時期に保護された白猫の目の黄色いほうが「きいちゃん」、
青いほうが「あおちゃん」と名付けられていたのです。

あおちゃんは一足先に旅立ったので、きいちゃんを迎えてくれるでしょう。
あおちゃんだけでなく、おーあみ避難所から旅立った子がみんな待っています。

きいちゃん、そっちは投薬も補液もないし、
きっと立派な犬歯も復活するんじゃないかな。
じゃらしはそこらじゅうにあると思うので、
シェルターであまり遊べなかった分、これからは思いきり遊んでください。

さよなら、きいちゃん。






<3号>