赤ちゃんがお腹にいると分かってからの4週間、私はとても


幸せでした。実際に生きていたのは数日だったのかも


しれないけど、生きているって信じていた4週間。




昨晩夫と寝た時に今までと違うことに気がつきました。


2人で寄り添った時に私達の間にいた小さな命が


もういないということに。


4週間、毎日2人でくっついて眠る時に話しかけて


いました。


「もういないんだね・・・。」とぽつりとつぶやくと夫も


「そうね・・・・。」とかすかな声で答えました。


布団の中で涙がこぼれ落ちました。




健診から退院までめまぐるしくて目の前のことに


対応することだけで精一杯だったこの数日間。


病院ではまったく泣きませんでした。自分を振り返る


余裕などまったくなかったからです。


流産を告げられた日にニュースで紀子様がご懐妊、


9月末に出産予定というのを見た。


ご懐妊はうれしかったけど自分と対照的すぎて


悲しくなった。比べちゃだめなんだけど。


多分同じ週数くらいだったのだろうと思う。


今日またニュースでご懐妊続報を見た時に、私達の


赤ちゃんも9月25日に生まれてくるはずだったことを


思い出して涙がぽたりぽたりと落ちていきました。


次の妊娠許可がおりるのが最短で9月。


生まれてくるはずだった月になるまで待たなくては


ならないんだなと計算して気がつく。


泣き始めると止まらなくなる。コントロールできない。


これから紀子様の出産に関するニュースを見るたびに


私達の赤ちゃんのことを思い出してしまうのだろうと思うと


さらに悲しくなった。また9月まで妊娠できない事実に


対しても。先生は8週間様子をみてそこから6ヶ月経つ


までは妊娠してはダメだと言った。8ヶ月なのか・・・と


がっかりした。




お乳はまだ張っていて見た目も完全にお母さんの胸。


だんだん元に戻っていくのかもしれないけど


赤ちゃんがお腹にいた証が少しずつ無くなっていくのも


悲しい。後ろを振り返るのは今日までにしよう。


そう思っているのだけども。