今日は病院で半日過ごすハメになった。
さすがに大学病院では相変わらず長時間待たされる。
夫が仕事を休んでつきそってくれたおかげで随分
助かりました。
朝、差し込むような痛みがあり、時々歩くのが困難で
股関節も痛く、夫が支えてくれながら病院に無事到着
できたけど、もし1人だったら、と思うとぞっとする。
夫はギャグを飛ばしたりはしないけど子供のような
人なので彼の発言や行動でかなり笑えます。
女性診療科の正面は小児科。
流産の手術で産声が聞こえたり赤ちゃんの姿を
見たりして嫌だったという話をたくさん読んだけど
これか~~と思いました。まあ、配慮がない気が
しないでもないですね。座った向かい側には
「マタニティライフ」だの「こんにちわ赤ちゃん」みたいな
タイトルの冊子がずらりと本棚に置いてあって自由に
読めるようになっているのだけども、これも
人によってはきついよなって思いました。
私は「あー、もう今の私には必要のない本たちばかり
だわ。」という気持ちを抱いただけでそれ以上でも
それ以下にもならなかった。1人ひたすら泣いてる赤ちゃんが
いて、若い両親が交互になだめるのだけど一向に泣き止まなくて
長い間廊下中に泣き声が響き渡っていました。
その声を聞いているとなんだか涙がじわっと出てきて
ただなんとなく悲しい気持ちになって夫の肩に顔をうずめて
いました。夫は「どうしたの?話してごらん。」と何度も
言ったけどこの気持ちは説明不可能だった。
そのくらいであとはひたすら夫の無邪気な発言や行動で
笑い続けていました。彼と一緒にいると童心にかえるというか、
完全に小学生か幼稚園児のお遊びと会話みたいになって
しまいます。それで悲しんでる暇がなかったので落ち込んだり
することもなく穏やかな気持ちで今日は過ごすことができました。
それでも昨日はさすがに夫とはぶつかってしまいました。
私が流産すること、手術することなど現実的なことについて
話しているのに夫はどうしてあきらめるの?まだわからないよ!
と信じようとしないのです。それがとても悲しくて私はただ泣いて
ばかりで。夫は信じてあげないなんてひどい、赤ちゃんがかわいそう
というけれど先生の診断は確定で、もうどうしようも出来ないのに
あきらめたくないのは私のほうなのに!と大声で泣きました。
気持ちが高ぶっていた時はどうして私が傷ついているのに
慰めの言葉もないわけ!?と憤慨してたけど、落ち着いて
考えると夫のほうが私よりショックを大きく受けていて、
ひどく傷ついていたんだな・・・最後まで自分たちのところに
やってくると信じていたかったんだなと思うとかわいそうに
なってきました。子供を私以上に欲しがっていた人だから。
夕べは2人で一緒に団子のようにくっついて眠りました。
今回の試練を乗り越えて夫とはもっと深い絆が芽生えた
ような気がします。明日は入院、手術。明後日には退院できる
そうです。全身麻酔も手術も初めての経験でかなり緊張して
いるけれど、ほんの少しの辛抱だと思って。
きっと私達にとって一番良い時にあの子はやってくるんだね。
もう少し神様のもとでお勉強することにしたんだね。
そう2人で微笑みあいました。