今日は健診日だった。でも赤ちゃんは見えなかった。
超音波検査をしながら「うーん。」と先生がうなる。
「今日は見えていてほしかった・・・。」と
先生が一言つぶやく。
とりあえずもう一週間時間をくださいと言われた。
今はまだ何もお答えすることができない。来週は
絶対に見える週数なのでその時点になればいろいろ
お話しできると思いますが今はまだお待ちくださいと言う。
出血はどうですか?と聞かれあれからまったく出ていません
というと先生はチェックしながら
「前回、かなり出血してましたからねー。あ、ほんとだ。
まったく出てませんね!」と答えた。土曜日にチェックした
時は不安にさせないようにしていたのか「あー、このくらいの
出血ですねー。」と軽く答えていたのでたいしたことないのかと
思っていたけどトイレの水が赤くなるくらいだからやっぱり
けっこうな量だったんだな、と今日わかった。
今日は出血が止まっただけでもよかったということで
診察は終わった。
袋は前回より大きくなっていた。でも赤ちゃんがいない。
枯死卵なのかもしれない。という考えが頭をよぎった。
ただ友達で7週後半に心拍確認できた人もいる。
弱気になるまいと思うけど帰り道はずっと泣いていた。
電車の中でも歩いていても涙は止まらなかった。
帰りの途中にトイレに寄るとペーパーに鮮血がついて
いた。内診のせいかもしれない、と気に留めないようにした。
家の近くで何かが流れる感覚があったので帰ってから
すぐにトイレに行った。ナプキンに赤黒い血が少しついていた。
血の塊はなかったので袋が押し出されたとは考えにくい。
でも出血はなんらかのサインなのだろう。
妊娠できなかったつらさより芽生えた命を失うかもしれないと
いうつらさは何百倍も大きい。臨月で死産された方たちの
苦しみはどのくらい大きいのだろう。張ったお乳を飲ませる
子もなく胸に抱いた我が子は決して目を開けることは
ないだなんて・・・。
私の胸は相変わらず張っている。朝のつわりもあれば
体温も落ちていない。なのに赤ちゃんがいないとしたら。
なんのために私の体は変化し続けているのだろう?
まだ命がある証拠だと信じたい!!
今は赤ちゃんが大きくなるように祈っていてね、と先生が
最後に言った。本当にそうだ。それしかやるべきことが
ない。最後まで信じ続けてあげよう。母として出来る唯一の
ことだから。