うちの旦那は私 | おあいそ。煮

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超新人の放送作家(漫才やコント・落語も書きます)でございます。
好物は、皆の笑顔と金魚です。あと、砂肝。

会社で仲良しの後輩Mちゃんの


「うちの旦那」が


私とそっくりで面白い。




Mちゃん「うちの旦那ね、『僕と一緒に歩いてて恥ずかしくない?』って

  よく言ってました(笑)」


私「あああああ!わかる!なんかね、『なんかすいません本当に・・・』って思うよ」


Mちゃん「もー。恥ずかしいとか思ってたら付き合わないですよ(笑)」



彼女にしてみたら、


そんなこと気にすることは本当にないし、


好きで付き合ってるのに


何でそんなことが気になるのか


全く分からないらしいんですが


コンプレックス持ってる人間としては

明らかに自分にはもったいないやと思う人と付き合ってたら

そう思っちゃうんだよね。



手つなぐのとか、

大丈夫?

ほんと大丈夫?


こんなん(←私)とお知り合いだって

公言しちゃうことになるけど

ホント大丈夫?

って

思っちゃうんだよなぁ。




Mちゃん「でも、コンプレックスってその人の気持ちの問題で

  他の人がどんなになだめても納得できないものだろうから、

  彼がそのコンプレックスで自分を卑下しはじめたら

  もう笑うしかないんだよね。

  バカだね、そんなこと気にしなくていいのに、

  でも気になっちゃうんだねぇっていう

  仕方ないなぁっていう、笑い、ね。」




私がコンプレックスについて

ぐだぐだ言ってるときの

周りの反応がいつもそんなんだなぁ(笑)




Mちゃん「あとさ、『僕のどこが好きなの??』って本当に不思議そうに聞いてた(笑)」


私「ああああ!分かる!だって本当に不思議なんだもん。

  『私よ?いい?もっかい聞くけど、私、だよ?

  好き?なの?まじで??』って思うもん」


Mちゃん「本当はね、『全部好き』だからそう言いたいけど、

  そう言うと彼はまたどこが?って悩むから

  『あなたの目も好きだし、口も好きだし、私の我侭を聴いてくれるとことか、

  仕事であの瞬間頑張っているとことか、

  ご飯をまずくても何も言わずに食べてくれるとことか、

  私が泣いてるときに、頭をなででくれるとことか、

  沢山沢山あるけど、それが全部備わったあなたの全てが好きよ』

  って言ってあげるの。

  したら彼、安心して納得するのよ(笑)」


私「あああああ!全くその通りだよ!わかっている!君は、すごい!

  いい嫁だ!嫁にこないか!?」



そういうことなんです。


「全部好き」では

わかんないんです。


全部好き、って言葉、嬉しいけど、

実感がわかないんだな。

納得ができないんです。


ここのこういうとこが好き、


って言ってくれれば、


確かにそういうとこは自分にある、

なるほどあの部分が好きなのか、


納得できて、

その部分を確かに持つ自分に

自信が持てるんです。

だから好きでいてくれるのか、と

納得できるんです。


あとは

そういうとこ見てくれてるんだ、

気づいてたんだっていう

ちゃんと自分を見てくれてる=好き

という公式に

納得できたり。


本当にそこが原因で好きかどうかは

どうでもいいんです。





言葉っていうのは


その実際の字面が大事なわけではなく


その言葉を発する気持ちや意味


それを汲み取ることが

大事だと思う。


その言葉自体に意味があるかどうかは

状況によると思うんです。




Mちゃん「彼がね、会社の女の子の話をするとき、すごく嫉妬しちゃったから、

  文句言ったことあるんです。

  したらね、彼、『会社の同僚だし、そんなこと言われても・・・・

  好きになるとか全然ないのに、どう言ったら納得するんだ?』って困ってました」


私「そりゃそうだよ。会社の人は、男女関係なく私も好きだし、

  好きだから仕事ができてるわけだし。

  でも、同僚は同僚。恋愛感情はないよ。

  会社であったことを彼女に話したいのは当たり前じゃん?

  なのに、そんな話すんなって言われたら悲しいよ」


Mちゃん「わかってるんだけど、感情で納得できないんです。

  「好きじゃない」って言われても信じられない。

  だから『彼女なんか、超ブサイクだし、だいっ嫌いだって言って』。

  ってお願いしたんですよ。彼、『会社の同僚の悪口を言う

  俺がいいのか。それでお前は納得するのか?』

  って言うから私は、『納得する』って言いました」



Mちゃんは、

彼がその女性を嫌いではないとわかってるんです。

でも、「大嫌いだ、ほんとあのク○女」と言ってほしいそうです。


その言葉自体に意味があるんじゃなくて

彼がそう言うことでMちゃんは

彼が彼女に興味がないことを理解し

納得できるそうなんです。




自分の好きな人の周りにいる異性を

どんな意味でも高評価されていたら不安なんですね。


本当に安心できるのは

とことんまでの相手への罵声(笑)

そこまでけなすならそりゃ興味ないよなって

そう安心できるようです。


ま、Mちゃんの旦那さんは

さすがに「ク○女」とは言えない人なので、

Mちゃんが話をふったら

「あ~?いたっけそんな女?どーでもいいわ。顔も思いだせんな」

などと言ってくれるそうです(笑)





Mちゃんは私より

3つも年下なのに


本当にいろんなことわかってて

すごいなぁって思う。



旦那さん、ずるい。


そしてすごい。

彼女を見つけて選んだこと。



私もMちゃん嫁に欲しい。







っていう




今私がゾッコンメロメロな


安田美沙子ちゃん似の
Mちゃんの


お話でした。