時たま食べ物の好みが変化する人がいるが、猫も今まで満足して食べていたものを
たちまち見向きもしなくなる場合があります。
この状況はいつもの食べ物に飽き飽きしてしまった、あるいは、贅沢になってしまった、とか
関係なく、元々のメカニズムに影響されるもので、動物行動学的には食物バラエティーメカニズムと
称されています。
食物バラエティーメカニズムとは1種類の食べ物だけに依存していると、万が一それが尽きた場合、
命の危機的状況に繋がってしまうので全く異なる様々な種類の食べ物を食べるとでも言うべき
振る舞いです。
野生を忘れ去っていない野良猫に関しては、この事とまるっきり同一の現象が生じます。
ところが、飼い猫のケースでは、継続的に1種類の食べ物を食べ続けても大丈夫な猫もいます。
その原因は、子猫の時から平凡な食べ物を与え続けてみたところ、食物バラエティーメカニズムを
どこかに置き忘れてしまった猫なんです。
それでも猫の食生活の好みに変化が起きるのは、持って生まれた野生の本能をどこかに置き
忘れていない猫と言えると思います。

