日本球界が生んだ伝説の天才打者榎本喜八、その巧みなバットコントロールは多くの人達を唸らせましたがその反面、そのストイックさと職人気質な性格は周囲を少し困らせたそうです。
独特のバッティング理論を持つ榎本選手は、当時多くの野球選手憧れのまとではあったものの、その難解な打撃理論は到底理解できる人が少なかったといいます。
また同僚の野球選手の話では、打撃練習の際、バットを振るわけでもなく、ただ鏡の前で構えたまま微動だにせず、しばらくしていい練習が出来たと満足して帰って行った事もあったそうです。
また4打数4安打でも自分の納得するバッティングが出来なければ怒りをあらわにし、ノーヒットでも自分の納得するバッティングが出来れば上機嫌だった事もあったそうです。