あの時から目が離せない
どうしてなのか?
自分でもこの感情がなんなのかよく分からない、いや認めたくないのか
俺は今まで女に苦労したことがない、仕事柄彼女が出来ても会えな日がほとんど、痺れを切らし別れを告げられたり、馬鹿な女に引っかかると「浮気してんるでしょ!」と面倒くさかったり
基本俺から告白はしたことがない
この顔に産んでくれた両親には感謝している
そんな俺が先生を・・・
泣いてる先生を抱きしめていた
消えてなくなりそうだったから、メガネの奥泣いてる瞳は綺麗で、そして悲しみが溢れている
「・・・先生、大丈夫か?」
こくんと頷く先生の顔を見たくて腕の力を緩めるとスルッと抜け出し先生は後ろを向いた
「先生・・・」
振り向いた時はいつもの笑顔の先生が立っていた
「すみません、目にゴミが・・・いや、あなたに嘘を言っても通用しませんね・・・大事な人が亡くなって・・・それから名前呼びをされることがなかったもので」
「大丈夫です!お騒がせしました、あっ次の患者様が待ってます!ではお大事にしてください」
そう言って診察室のドアを開けた
何も言えず俺は廊下に出た
「・・・・大事な人?」
呼ばれた患者さんが診察室に入るところを振り返り見るといつもの先生が笑顔で、出迎えていた