病気予防の薬剤ローテーション

    

バラは定期的に薬剤散布をします。しかし、同じ薬を連続して使っていると菌の中に薬剤耐性をもつものが出てきます。そうならないよう、何種類かの薬を順番に(ローテーションして)散布します。


 私が薔薇を育て始めたときは、そもそもローテーションなんて言葉も知らず、1種類しか薬を持っていませんでした。そして、今日ご紹介する、安い買い方があると気付いたのはごく最近のことです。

 薔薇を育てている方の中には、「今更…」と思える内容かもしれませんが、「薔薇を安くきれいに育てる」ためには大切なことなので、まとめてみました。


本筋の話とは少し関係ありませんが、我が家のローテーションを紹介します🤧

(興味がなければとばしてください)

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ダコニール※₁.₂(有機塩素系:TNP)とサプロール(EBI:治療剤)

※₁30度に近くなると薬害が出やすい

※₂3〜5月上旬までがおすすめ




②サルバトーレME→テトラコナゾール系

③トップジンM→ベンゾイミダゾール系

④オーソサイド水和剤→有機塩素系

(⑤ベンレート水和剤→ベンゾイミダゾール系)


 雨が多い時期には2週間に1度、夏などの高温少雨の季節は1ヶ月に1度にしています。春先のみ①ダコニールとサプロールをローテーションに加えています。その後は基本的に②→③→④の3種類で回しています。以前購入した残りがあるので、⑤もたまにローテーションに加えて使っています。

〈1度の薬剤散布に必要な薬剤の量〉


ダコニールとサプロール(1000倍希釈)
1ml/L

オーソサイド(800倍希釈)
1.24g/L

トップジンM・ベンレート(2000倍希釈)

0.5g/L

サルバトーレME(3000倍希釈)
0.3ml/L

たとえば、オーソサイドで2Lの薬を作る場合は約2.5gが必要になります。


同じ商品でも大容量のものを買うことで、薬剤散布の費用をおさえる事が出来ます。

同じ薬剤でも値段が違う!


同じ薬剤(安くても効果は同じです…)

なのに価格がそれぞれ違います。



大容量のものがお得!

 
 ベンレート水和剤では、個包装かそうでないかで、6倍近く(76円/)の価格の差があります。 


 私は1度の消毒で45L作るので…約22g
100gでまとめて買うと1394円ですが、 
個包装のものを買うと
いちいち袋を開けるのが面倒な上に
値段も2220円かかってしまいます。

ベンレート水和剤は100gの方を買うほうが断然お得です

ベンレート水和剤・トップジンM水和剤・オーソサイド・ダコニール乳剤・サプロール乳剤もまとめて買っておくとお得です。

〈大容量の購入がおすすめの人〉

ベンレートやトップジンMを
4 年間で12 g以上使う人

サプロールを
3年間に30ml以上使う人

ダコニールを
 5年間に20ml以上使う人

オーソサイド水和剤を
4年間で100g以上使う人


サルバトーレMEを
4年間に200ml以上使う人


サルバトーレME以外は多くても250mlだから

 なんとか使い切れそうだよね、、、

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でも、サルバトーレMEって500mlもあるよね……多くない?


あまりお得にならない場合も…

 サルバトーレMEだと、500mlと20mlの量での販売になります。1mlあたりの価格は40%近く安くなりますが、4年間で200ml以上使わない場合、あまりお得とは言えません。


 〜私の場合は…〜

 私は60鉢の殺菌をする際に、約45Lの殺菌剤を作ります。そのため、サルバトーレMEは、1度に15ml(0.33ml×45L)使います。どんなに多く使ったとしても、1年間で3回分(約45ml)です。4年間だと180mlになります。これでは、500ml使い切ることはできません。(農薬は捨てる場合も処理が大変なのです😭)なので私はサルバトーレMEは必要な時だけ買うようにしています。


薬剤散布は薔薇を守るための大切な作業です✨✨継続的に行うためにも、お得に手に入れたいですね🥀🥀