初めに、この体験記は私が高専から長岡技術科学大学(以下技科大)に編入した時の試験内容や勉強法について綴ったものです。勉強期間の私の様子などもちょくちょく挟みます。

技科大でなくても大学編入を考えている高専生の方に、これを見て励まし程度ですがモチベーションを上げてもらいたいなとも思っています。


テーマの通り、私は勉学に関してはズブの底辺でございました。✌(’ω’)

1年の頃からクラス内累計順位で38/40位をたたき出し、2年の学科配属から以後4年間に渡って1番良かった累計順位は5年後期の23/31位でした。(多分編入試験勉強のおかげ)


こんな私から言えることは「成績が悪くても諦めないで欲しい」ということです。

今回技科大に合格したわけですが、受験前は上記のような順位でしたので、もちろん先生からは編入を反対され、堅実な就職の方を勧められました。

.....まぁ当然だなと。

自分自身成績の悪さから編入は難しいと思っていたので、5年に上がる直前まで進学と就職で悩んでいました。ですが、その時もどちらも選べるように勉強はしていました。


当時も思っていましたが、編入の為の勉強、モチベーションを保てたのは、家族や友人の存在が1番大きかったと思っています。

試験2週間前の電車の中で「まじ頑張って。一緒に行こうな」と背中を叩いてくれた友人の言葉は忘れませんね。(友人は推薦で既に決まってました。)


共テは個人戦とも言われますが、編入試験はもっと人数が少なくて、同じゴールを志す仲間が少ない為、1人でも多く支え合う友人を見つけて欲しいと思います。

【人の支えは大切】



『勉強法・勉強期間について』

勉強法に関して、もちろん過去問は見た方が良いので、その説明は省き、今回は使用したテキストや、その時の勉強法などについて書いていきます。



まず数学のテキストは、他のブログやサイトにも腐るほど紹介されている数学のテキスト


「編入数学徹底研究」


を主に使いました。至ってシンプルに一周し、必要に応じて公開されている試験範囲の問題を何周もするという形で勉強しました。ちなみにこれで学校の数学の点数は結構上がりました。(simple is best)

教材に関しては自分で探すよりも先人の教えに沿った方が良いと思います。悩むところではありません。


私は「編入数学過去問特訓」も購入しましたが、結局使うことが無かったです泣。備えあれば憂いなしと言いますが、まずは一冊終わらせてから考えるのも悪くないと思います。



次に英語ですが、こちらは


「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」

「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」


の二冊を使いました。

上がリスニング、下がリーディングを主に勉強出来ます。

上の公式本はマジでオススメします。特にシャドーイングという、公式と同じリスニング音声を聴きながら即座に文字として書き起すという勉強法に向いており、リスニングの勉強に繋がります!

この勉強法でリスニングの点数が410点まで上がりました。٩(ᐛ  )و

ちなみにリーディングは240点でした。(。∀゜)


実は私リスニングとスピーキングは好きでもリーディングとライティングがあまり好きではなく、でる1000問の方は半分くらいしか進めて無かったのです泣。


皆さんはリーディングもしっかりと勉強して、しっかりと点数を稼ぎましょうね!



専門科目に関しては、私自身志望分野が電気電子情報だったため、その時に使ったテキストを紹介します。


「電磁気学演習[第3版]」


こちらを使用しました。しかし、私が受験をした年に専門科目の出題方式が変わり、それに加えて私は電子回路、電気回路が大の苦手でございましたので、教材を最大限活用することができませんでした。

しかし、こちらのテキストはとても良く作られており、レベルが高く、かつ解説も丁寧で、実際に試験の電磁気学の範囲では1番ペンが進みました。これを使って勉強をしている時に思ったことは「もう少し専門科目勉強してれば良かったなぁ。」です。

技科大は点数配分の中で一番重い3割を専門科目に当てているため、徹底して勉強するようにしましょう。



国語ですが、こちらは過去問で傾向と古文の勉強をしました笑

国語に関しては本当に過去問と傾向が同じですので、目指している人は必ず過去問を請求しましょう。

漢字は中学生時代の自分を信じましょう。



面接に関してですが、こちらは完全に他サイトの体験記録や、あるいは先輩に聞くのが1番です。

私は2つとも試して、できる限り突飛な質問にも答えられるように2週間くらい練習しました。

有名な質問だと「友人がデータ改ざんをしていた場合どうするか」的な質問ですね。私はたまたまこの質問をされて、内心「ヨッシャ‼️」と喜んでいました。対策していた箇所が出るのは嬉しいですよね。

また、質問内容に関しては、志望調書の内容に沿った質問が7割、成績表からの質問が1割、他2割といったところです。

私は国際的な活動にとても興味があったため、それについて沢山書き込んだら、それに応じて沢山聞かれた覚えがあります。ですので、志望調書の内容に関しては単語の1つからでも質問に答えられるようにしましょう!

ちなみに成績表からの質問は、評価の良くなかった電子回路について「なんで悪かったのか」的なことを聞かれました。

.....冷や汗でした。「だって苦手なんだもん」なんて言えないですからね。



これら4教科の勉強期間ですが、実は3年の終わりくらいからコツコツと始めてはいました。

ですがダラダラと過ごした期間を引っこ抜くと、実質半年くらいです。試験3ヶ月前には、気でも狂ったのかいきなりps4 proを中古で購入し、ゲームすらしていました。

思い出して書きましたが、賢明な皆さんは絶対しないように。

どのくらい勉強すればいいかなんて数字はありませんが、先生に言われたのは400時間以上でした。

1日5時間として80日なので、3ヶ月くらいでしょうかね。あくまでこれは高専で普通に編入を目指せるくらいの成績での勉強時間ですので、具体的な数字は参考にならないかもしれません(´・ω・`)

筑波大は1800時間(これだけで恐ろしい)らしいですが、友人の1人は爆発的に集中して勉強に取り組むタイプの人で、私と同じくらいの期間で合格していました。おっそろしいですねぇ(震)


ちなみに勉強した比率で表すと

数学4割、英語3.5割、専門科目3割、国語0.5割

という感じです。明らかに専門科目の勉強を避けている事が分かりますね。


ちなみに試験の得点比率で表すと

専門科目300点、数学200点、英語200点、国語100点(面接200点)

の計1000点です。


試験内容は上記の通りですが、一体どれだけ点数を取れたか気になった私は成績開示をしてみました。

その結果....


国語       48/100

英語       76/200

数学応用     155/200

電電情(専門科目)  145/300

面接       163/200


計        587/1000


こ れ は ひ ど い

しかも順位は合格者の中で45/47位。まさに首の皮一枚繋がりました状態でした。


ここで1つ皆さんにお伝えできることは、大体ボーダーラインが600点であるということです。

私の下に2人いますが、恐らく数点しか違わないと考えると、最低(ほんとにギリ)でも580点は必要になるかなと。

面接に関してはふつーーーに会話出来て、ふつーーーに沈黙なく質問に答えられれば160点はいくみたいです。

ですので、それを見越して過去問などを請求した方などは、とりあえず600点を超えているかどうかを確かめてみるのはどうでしょうか。



さて、試験内容や勉強法などに関しては一通り述べましたが、最後に割と私が大事に思っていることを伝えたいと思います。それは


「運も実力のうち」


という言葉です。これは私の実体験ですが、実は数学の試験の確率の問題3問の内、2問正答していたのですが、そのどちらも適当でした。

しかし、答えは複雑な分数で、決して当てずっぽうで記入して正解するような問題ではありません。

これは、私が知らず知らずのうちに勉強していた内容を、試験中完全に思い出すことが出来なくても、「こんな感じだったかなぁ」で解いた結果正解していたということになります。

試験中「その解き方に偶然辿り着けたこと」は運ですが、「その解き方を勉強していたこと」は私の実力です。


私が言いたいことは、今、どれだけ勉強しても上達している気がしなくても、不安で仕方がなくても、自分を信じて突き進んで欲しいということです。


最後になりますが、以上が私の編入体験記と、皆さんに伝えたいことになります。

未来の裾野を広げるために、編入を目指す人は自分の為の投資と考えて頑張りましょう!

私も頑張らなきゃ!!!笑