東京ドームの追悼記帳所は、球場という特別な場所だからこそ、多くのファンにとっても“原点”に帰れる空間になっていると思います。
長嶋茂雄さんは、ただの名選手・名監督という存在を超えて、日本のプロ野球そのものの象徴でした。その歩みは「野球を愛し、野球を通じて日本を元気にした人生」そのものだったと思います。
記帳所には、世代を超えたファンが集まり、「ありがとう」「お疲れさまでした」「ずっと大好きです」といった温かな言葉を一筆ずつ残していました。それは単なる追悼を超えて、野球が与えてくれた夢や勇気、そしてミスターの笑顔や仕草までも、あらためて思い返し、心から感謝を伝える時間になっているように感じます。
今この空間に立つと、あらためて「野球は人の心を結ぶ力を持っている」と実感させられます。そしてそれを最も体現したのが、ほかならぬ長嶋茂雄さんでした。
11月にお別れの会が行われる予定とのこと。改めて偲びたいと思います。

