昨日夜も少し更新しましたが、お久しぶりです。
洋服ブランドさんのブログもインスタグラムの需要の高まり、ブログは閉鎖だそうで、SNSの有り方もどんどん変わっていく世の中です。こうして文章を長く書くにはブログの方がうってつけなのですが、パッと見てパッと終わるインスタやツイッターの方が早くて良いようです。
去年、確か半年以上も前の話ですが、レクレドールコレクションから知り合い、たびたび撮影に参加させて頂いているカメラマンさんのシズカさんよりご依頼がありまして、王冠を制作しました。
シズカさんのこれからの展示会に使用されるようで、私個人が事前に細かい事までは書けませんが、私の思う事をここに書けたら良いなと思います。
ここに載せる写真は外での撮影はシズカさん撮影のものです。(王冠一つで写っているものは私撮影。シズカさんの写真はツイッターより拝借。<(_ _)>)
こちらの王冠はスパンコール、ラインストーン、ブレード、西陣織で出来ています。
私はデザインも大切ですが、頭に載せた人にいかに負担にならないかを考えて軽量化をしながら制作しています。
今回のモデルのせとらえとさんも、おそらく頭を傾げたり動きもたくさんあるのでは?と思い軽量化でモデルさんの動きを妨げない軽いものを考えました。
この大きさなので、装飾に凝ると重たくなり、かといって、シンプル過ぎるのも「王冠作家」ではない気がしました。そこでシズカさんからのご依頼オンリーワンを主張、というコンセプトから考えるか、と思い立ちそこから始めてみる事に。
私にとってオンリーワンのワード
太陽
私の好きな本に出ていた言葉には女性は自ら輝く太陽であったと説明がありました。
モデルのえとさんは本当に存在感があって太陽みたいな人と思っていたので、光とか太陽のイメージで。でも王冠だけを考えて王冠が悪目立ちするのは良くないと思い、デザインを迷いに迷い、いろんな王冠の書籍を参考にしながら仕上げました。
私の作りたいように思い通りに作ってしまえば自己満足で作るのも楽。
でも私の作る王冠の写真ではなく、シズカさんの作品です。なので、撮影に立ち会っている途中で「ユミコさんの王冠が目立たないのはすみませんが」と言われた時には「あ。私、正解。」って思いました。
主張しすぎないように、でも存在感のあるものを、と制作しました。
人と一緒に作り上げるって、普段自分が考えない事も考えるようになるので、自分の能力というか感性というか、とにかく刺激されますよね。
昔ウエディングドレスのアトリエに勤めていて、上司が社長に依頼されて「毎回無理難題を申し付けられるけど、それが勉強になるの」って話していた事が印象に残っています。人との制作は大変ですが、刺激になりとても面白い仕事です。
シズカさんには撮影のテーマを聞きました。その後のやりとりで椎名林檎さんのコンサートPVを見せて頂きました。
今回の依頼の以前にも音楽PVを参考にして制作したものがあります。音楽って想像しやすいので、制作イメージの参考にいろんなものを見せて頂けると作りやすいです。youtubeで椎名林檎、王冠 で調べると出てくるので見てみてください。
写真はこちら。この他にもあるので(撮影当日に見せて頂きました)今後も楽しみです。確か12月に展示があるとの事です。そちらも楽しみです。