神経細胞の成長円錐。
胎児や乳幼児の臨界期までの脳には豊富に存在するだろう。
神経細胞の配列とか、神経回路が作られるとき、あるいは整理されるとき。
その時に、この成長円錐が正しく成長変化していかないと、
正常な神経細胞の配列が出来ない。
極端な異常であれば、生まれてこれないだろう。
軽微な異常であれば、生存は可能だけれども、
知的障害、発達障害、学習障害、精神疾患などになる可能性が出てくると思われる。
以下、脳科学辞典からの抜粋。
・成長円錐は伸長中の神経突起の先端部に見られるアメーバ状の構造物である(図1)。
・軸索の成長円錐の場合、標的神経細胞の樹状突起や組織へと到達した後は形態変化を起こしシナプス前部となる。
・成長円錐の形質膜には軸索ガイダンス因子に対する受容体が多数発現しており、軸索の成長円錐は細胞外環境に存在する軸索ガイダンス因子に応じてその運動性と進行方向を変化させ、神経軸索を正しい標的細胞へと投射させる。
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上記で出てきた「軸索ガイダンス因子」には四種類あるらしい。
詳細は省くが、そのうちの一つに、
「セマフォリン」というものがある。
これまた抜粋だが、セマフォリンはニューロピリンとかかわっている。
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クラス3セマフォリンに対する受容体としては、ニューロピリン(neuropilin)とプレキシン(plexin)が同定されている。ニューロピリンの細胞内領域は短く、ニューロピリン単独ではセマフォリンによる細胞内シグナル経路を活性化できないが、プレキシンと複合体を形成しプレキシンの細胞内領域において別の分子と相互作用することにより、セマフォリンのシグナルを細胞内シグナルへと伝達する[20]。
※※※
そして。
この「ニューロピリン」がなんと、
新型コロナウィルスのスパイク蛋白と一対一で結合するらしい。
新型コロナウイルスのスパイクタンパク質(赤)が、ヒト細胞表面のウイルス受容体ACE2(緑)と、今回確認された第2の受容体NRP1(水色)と同時に結合している様子のイメージ。NRP1と結合することで、ウイルスの細胞内取り込み、感染力が増幅することが判明した (出所:名大プレスリリースPDF